巨人を悩ます左腕問題 合流待たれる「選手の名前」

2023年6月7日(水)18時43分 ココカラネクスト

先発ローテーションのやりくりに頭を悩ませる原監督(C)Getty Images

 巨人は7日、高橋優貴投手を抹消した。

 高橋は6日に行われたオリックス戦(京セラD)に先発し、3回途中4安打2失点で降板していた。

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 期待された先発の座をまたもつかめなかった。立ち上がりが課題とされる高橋には、5月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)で2番手として投げさせ、精神的な負担を軽減させるなど首脳陣も「再生策」に心を砕いてきた。

 そして先発として再び迎えた6日のオリックス戦だったが、3回一死満塁から相手4番の森友哉に適時打を浴びるなど粘れず、3回途中で降板していた。

 2021年にはチーム最多の11勝をマークした左腕も近年は苦しい時間を過ごしている。昨年は1勝しかあげられず、9月には左ひじ手術を受けて、育成選手となっていた。今年4月に支配下に復帰。初登板初先発となった4月28日の広島戦(東京ドーム)を3回5安打2失点、その後、5月3日のヤクルト戦(東京ドーム)では2回途中5安打3失点と不安定な投球が続き、登録抹消となっていた。首脳陣も再三チャンスを与えているが「先発テスト」にまたも合格できず、無念の再調整となった。

 一方でチームの先発ローテーションにおいての左腕不足も深刻となっている。来日1年目ながらここまで10試合に登板、4勝と安定した力を発揮していたグリフィンは先にプレー中のアクシデントで負傷、5日に登録抹消となっている。

 今週末のソフトバンク戦にはエース・菅野智之の昇格が確実視される中、合流が待たれているのはプロ4年目左腕の井上温大にもある。

 昨年11月に行われた侍ジャパンとの強化試合では最速150キロの直球を軸に3回1安打無失点4奪三振の快投を見せ、存在感を示した。

 指揮官も期待する才能あふれる左腕だが、今季は左ひじの違和感から出遅れ、開幕一軍を逃していた。すでに実戦登板も果たし、着実に一軍合流へのステップを踏んでいるとされる。

 今季は若手の積極起用を進めるチームにおいて井上が活躍すれば、再び勢いをつけることは間違いない。その存在が引き続き、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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