全日本F3選手権第6戦岡山:宮田が意地のFLを記録もフェネストラズが5勝目。片山が初表彰台

2019年6月8日(土)20時5分 AUTOSPORT web

 全日本F3選手権第6戦は6月8日、岡山県の岡山国際サーキットで25周の決勝レースが行われ、サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が今季5勝目を飾った。2位には片山義章(YTB by Carlin)が入り、自身初の表彰台を獲得。終盤にファステストラップを奪った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が3位となった。


 今シーズンの第3大会となる今回は、F3の単独開催で3レースが予定されている。8日午前に行われた予選では「風が強くてうまくまとめられないラップもあったよ」と話すフェネストラズが、それでも2番手以下に約0.3秒差をつけてポールポジションを獲得。岡山をホームコースとする片山が自己最高グリッドの2番手に続き、3位には宮田がつけた。


 穏やかな天候のもとで切られたスタートは、「レッドシグナルが消えるまでに結構時間がかかった」という声も。こらえきれなかったかのように、5番手スタートのエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が飛び出し、フェネストラズ、片山、宮田と続いた。


 ただ2周目にはアーメドがジャンプスタートだったとしてドライブスルーペナルティが出され、3周目にピットイン。これで順位が整理され、トップに立ったフェネストラズは後続を引き離していった。片山と宮田は1秒を切る差で熾烈な2番手争いを展開するが、その背後でもお互いのチームメイトであるシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)と、今回全日本F3復帰となった阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が4番手争いを演じていた。


 後続が1分24秒台の中盤から後半のタイムで周回するなか、フェネストラズはひとり1分23秒台を連発。9周目には1分23秒468で暫定のファステストラップをたたき出した。これに呼応するように、11周目に宮田が1分23秒567とフェネストラズのタイムに迫ると、18周目には23秒449でファステストラップを奪取。今度は20周目にフェネストラズが1分23秒406で奪い返すという、2台でのファステストラップ争いに注目が集まった。


 そんなレースのなか、トップチェッカーはフェネストラズが受けて今季5勝目をマークしたが、最終的には24周目に宮田が記録した1分23秒295がこのレースでの最速タイムに。ファステストラップの1ポイントは宮田がもぎとり、フェネストラズのフルマーク阻止に成功した。


 その宮田を抑えきった片山はF3での自己最高リザルトとなる2位。終盤まで接近戦を添加していた4位争いもミレッシが阪口をおさえきり、YTB by Carlinはホームコースで2台そろってポイント獲得となった。マスタークラスでは好スタートで山口大陸(タイロクレーシング28号)をかわしたDRAGON(TEAM DRAGON F3)が25周のロングレースでポジションを守り切り、うれしい今シーズン初優勝を飾った。

全日本F3選手権第6戦のスタートシーン
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
片山義章(YTB by Carlin)
シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)
全日本F3選手権第6戦の表彰台
全日本F3選手権での初表彰台を獲得した片山義章(YTB by Carlin)
全日本F3選手権に復帰した阪口晴南はまずは5位でフィニッシュした。
マスタークラス優勝を飾ったDRAGON(TEAM DRAGON F3)


全日本F3選手権第6戦岡山国際サーキット 決勝結果









































































































































































Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGridTime
111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース2511’22.270
28片山義章YTB by CarlinF315/スピース2521’22.564
336宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス2531’22.652
47シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース2541’22.697
537阪口晴南カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス2561’22.852
62大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ2581’23.295
735河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA25101’23.573
851アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース2591’23.446
912大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名2571’23.220
1065エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース2551’22.707
1130MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース25121’23.946
1228M山口大陸タイロクレーシング28号F315/スピース25111’23.760
1313三浦愛ThreeBond F314F314/スリーボンド東名25131’24.438
145M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス24141’25.392


ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’23.295 24/25
ペナルティ:ゼッケンNo.65、5は、2019全日本F3統一規則 第31条 7.(スタート手順違反)により、ドライビングスルーペナルティを科した。


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