『フッシャーマンズ・スイング』が米国でも話題の虎さん 打った後の“右足立ち”と“左足立ち”の違いを本人に聞いてみた

2024年6月12日(水)15時49分 ALBA Net

フィニッシュの違いは偶然?それとも必然?(撮影:ALBA)

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昨年の9月23日に50歳の誕生日を迎え、今年シニアデビューした“虎さん”ことチェ・ホソン(崔虎星・韓国)。3月には米シニアツアー「コロガードクラシック」に出場し、『フッシャーマンズ・スイング』と呼ばれるフィニッシュでピタッと止まらずに動き続けるスイングは、現地でも大きな話題となった。


日本のレギュラーツアーでは3勝を挙げている虎さん。今季の国内シニアツアーでは2戦を終えて、8位タイ、3位タイとベスト10を外していない。そんな虎さんのプレーを観ていて気になったのは、フィニッシュの仕方。

国内シニアツアー第2戦の「すまいーだカップ」、左ドッグの打ち下ろしの2番パー4のティショットでは、右足1本で立ち後ろに下がるように半回転。一方、ティショットで右の林越えを狙う右ドッグレッグの6番パー5では、左足1本で立って前に一歩踏み出していた。


本人に真相を聞くと、「日本語は日々勉強です」と言いながら、スイングの動きを再現。「フェードは後ろで、ドローは前です」と教えてくれた。つまり、左に打ち出して右に曲げていきたいとき(フェード)は右足軸で打って後ろに下がり、右に打ち出して左に戻したいとき(ドロー)は左足軸で打って目標方向に移動していたのだ。

さらに虎さんは自身のスイングについて語る。「私のアドレスはクローズで、肩のラインは目標を向いています。オープンだとバックスイングが浅くなってしまいますが、クローズだとバックスイングが深く入ります」。これは体が硬くてトップが浅くなりがちなゴルファーにも参考になりそう。


「私みたいに振ると腰を痛めない。ケガの防止になります。ロングタイムスイングです。オールドのみなさま、私のスイングでパーフェクト! 痛いところはありません」と、笑顔を見せる。アドレスではクローズに立って体を回りやすくし、フィニッシュで踏ん張らずに動いてしまうことで、腰への負担は少なくなる。独特に見えて、実は体にやさしい合理的なスイングなのだ。

今シーズンは日本のシニアツアーを主戦場に戦う予定だが、視線の先には米シニアツアー参戦がある。昨年12月に行われたQTファイナルステージ33位に終わり、コンスタントに試合に出られる5位までには入れなかった。「毎日全部が練習。今年も12月のアメリカQTファイナルが目的地です」。虎さんにしかできない唯一無二の『フッシャーマンズ・スイング』で世界を目指す。

■崔虎星
チェ・ホソン/1973年9月23日生まれ、韓国出身。ゴルフ場での勤務をきっかけに25歳で初めてクラブを握った。13年の「インドネシアPGA選手権」での優勝を機に日本のレギュラーツアーに参戦し、通算3勝を挙げている。『フィッシャーマン・スイング』と呼ばれる特徴的なスイングと派手なアクションで注目を集め、“虎さん”の愛称で親しまれている。

◇ ◇ ◇

●3月に出場した米シニア「コロガードクラシック」では、ツアーの公式Instagramが虎さんを取り上げている。関連記事の【型破りなスイングで人気の“虎さん”チェ・ホソン 米国シニアでデビュー!】で実際の投稿をチェックしよう。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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