ル・マン24時間:小林可夢偉が2度目のポール獲得。2017年のレコード更新「狙っていた」

6月14日(金)12時49分 AUTOSPORT web

 第87回ル・マン24時間レースの公式予選が13日に引き続き14日もフランス、サルト・サーキットで行われ、小林可夢偉が駆り予選2回目で総合トップタイムを記録したTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がポールポジションを獲得。中嶋一貴がアタッカーを務めた8号車トヨタ(セバスチャン・ブエミ/一貴/フェルナンド・アロンソ組)が総合2番手につけ、トヨタは3年連続でル・マンのフロントロウを独占した。


 走行2日目を迎えたル・マンは、前日の不安定な天候から一転して終始晴天に恵まれた。ドライコンディションとなった予選2回目はまだ陽が高い現地時間19時にスタート。トヨタ勢はこの日も可夢偉が7号車、一貴が8号車のアタッカーを務め、両車とも新品タイヤと少ない燃料量でアタックに入っていく。


 ピットレーンシグナルがグリーンに替わった直後にコースインした2台は、前日に記録した自己ベストタイムを更新。可夢偉が3分15秒497をマークすると、昨年のポールシッターである一貴も3分15秒908という好タイムを記録し、トヨタ勢がタイムシートのワン・ツーに浮上した。


 その後、チームはセッション残り時間に加えて、日没後に実施された予選3回目でもその多くを決勝レースに向けたセットアップ作業に切り替え、前日から続いた計3回の予選セッションを終えている。


 この予選3回目では、ライバルのLMP1プライベーター勢がタイムアップを果たしたものの、可夢偉と一貴のタイムには及ばず。その結果、7号車をドライブした可夢偉が自身2度目となるル・マンでのポールを獲得するとともに、チームとしては3年連続でフロントロウを独占する結果となった。


 なお、総合3番手に入ったSMPレーシングの17号車BRエンジニアリングBR1・AERは7号車から0.662秒差。総合4番手となったレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンも0.907秒差につけており、ル・マンの予選トップ4のギャップとしては2012年に産声を上げた新生WECが始まって以来、もっとも少ないタイム差となっている。


「昨日のアクシデントにより大修理を余儀なくされましたが、今日の予選に間に合わせてくれたスタッフのみんなに本当に感謝している」と語るのは7号車を駆るコンウェイだ。


「彼らの頑張りによってポールポジションが獲得できたのだと思っている。チームの仕事と可夢偉の予選ラップは本当に素晴らしいものだったよ!」


■「2年前の方がコンディションが良かった」と小林可夢偉


ポールポジション獲得に笑顔をみせた小林可夢偉
ポールポジション獲得に笑顔をみせた小林可夢偉
2019年ル・マン24時間のポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッド
2019年ル・マン24時間のポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッド
2番手から15日の決勝をスタートする8号車トヨタTS050ハイブリッド
2番手から15日の決勝をスタートする8号車トヨタTS050ハイブリッド
今戦限りでトヨタWECチームから離脱するフェルナンド・アロンソ
今戦限りでトヨタWECチームから離脱するフェルナンド・アロンソ


 チームメイトから称賛された可夢偉は「再びポールポジションが獲得できて本当にうれしく思っています」と自身2度目の快挙を喜ぶ。


 その一方で「記録更新は上手くいきませんでした。路面コンディションやコースの混雑状況は今日より2年前の方が良かったと思います」と密かに2017年に自身がマークした3分14秒791というレコードタイムの更新を狙っていたことを明かした。


 その可夢偉駆る7号車から0.411秒差の総合2番手となった8号車のアロンソは、WECラストレースに向けて次のように述べている。


「この結果には満足しているよ。みんな良くやったと思う。僕たちの目標はトヨタの2台が最前列グリッドを獲得することであり、それは果たすことができからね」


「LMP1のライバル勢が非常に速く、タイムも拮抗してきた。だが、我々は彼らを上回ることができ、決勝レースへ向けた準備も整っている」


「24時間レースはタフで厳しいものだ。だから明日は自分自身の体調を整え、長い戦いへ備えることにするよ」


■中嶋一貴「ラップタイムにはまずまず満足だが、さらなるタイムアップも狙えた」


 7号車のコンウェイ、可夢偉、ロペスに対してドライバーズランキングで30ポイントをリードする8号車の一貴は「2番手タイムで、チームのフロントロウ独占に貢献できて、とてもうれしいです」とコメント。


「予選セッションはとても混み合っており、特に予選3回目は大変でした。そんななか、予選2回目の自分のラップタイムにはまずまず満足しています。更なるタイムアップも狙えたとは思いますが、悪くない結果です」


「最前列グリッドを確保し、決勝レースへ向けた充分な準備を行うことが今日の主目的で、それは達成できました」


 また、チームメイトのブエミも「これでレースイベントの導入部分が終わったと言える。24時間レースは何が起こるか分からないから、これからは重要な決勝レースにすべてを集中していくよ」と語り、15日から16日にかけて行われる長い戦い向けて気持ちをシフトさせている。


 いよいよウォームアップと決勝を残すのみとなった2019年のル・マン24時間レース。2018/19年WEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”のドライバーズチャンピオン決定の場でもあるレースは15日15時(日本時間22時)にスタートが切られる予定だ。

中嶋一貴のアタック総合で2番手につけた8号車トヨタTS050ハイブリッド
中嶋一貴のアタック総合で2番手につけた8号車トヨタTS050ハイブリッド
チャンピオンシップをリードする中嶋一貴
チャンピオンシップをリードする中嶋一貴
2019年ル・マン24時間のポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッド
2019年ル・マン24時間のポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッド
ミス・ル・マンとともに恒例のポールシッターフォトセッションに臨んだ(左から)ホセ-マリア・ロペス、マイク・コンウェイ、小林可夢偉
ミス・ル・マンとともに恒例のポールシッターフォトセッションに臨んだ(左から)ホセ-マリア・ロペス、マイク・コンウェイ、小林可夢偉


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