巨人・岡本和真 交流戦三冠も視野 好調な背景にある「大谷イズム」とは

2023年6月15日(木)16時0分 ココカラネクスト

本塁打王争いも楽しみになってきた岡本和真(C)Getty Images

 主砲のバットが止まらない。

 巨人・岡本和真内野手は14日の西武戦(東京ドーム)3回に両リーグトップを独走する16号ソロを放ち、この1本で「巨人の4番」として通算本塁打が「162」となり、川上哲治に並ぶ球団歴代4位に浮上した。

【動画】勢いが止まらない!岡本和が3回にエンスからキング独走となる16号を放ったシーン

 1−1で迎えた3回二死無走者。相手左腕エンスの高め直球を捉えて、左翼席に運んだ。勝ち越しの16号ソロ、力投する戸郷翔征にとっては待望の援護点ともなった。この回は一挙、3得点、さらに岡本和は8回にもダメ押しの2点適時打を放つなど、西武を突き放した。

 交流戦に入っても好調をキープしている。この一発で交流戦7号となり、本塁打、打点(16打点)ともトップ、打率(・400)2位と交流戦打撃三冠も視野に入れる。

 3戦連続の決勝打と主砲の働きでチームも目指す交流戦優勝が現実味を帯びてきた。

 今季は坂本勇人からキャプテンも引継ぎ、V奪回に臨むチームの先頭に立って、けん引している。昨年はシーズン通して好不調の波が激しく、苦しい時期も長かった。

 今季の快進撃を支えているのは、今春のWBCでともに戦った二刀流、大谷翔平の存在も大きかったようだ。現在はヤンキース・ジャッジと争い、本塁打争いを繰り広げるなど、常に進化した姿を見せ続けている大谷とは、今回の侍ジャパンチームでの戦いにおいて親交を深めた。

 激闘を終え、日本へ帰国した岡本和は日本テレビ系列の報道番組「news zero」に出演した際に大谷について語っている。

 打球の飛距離、スイングスピードなど、練習中から常人離れしたパワーを見せつけられた。前人未踏の活躍を果たしている同年代のパフォーマンスを間近で見たことで「これがメジャーでホームラン王を争える打撃のレベルなのかと身近に感じることができた。もっともっとがんばりたいと素直に思いました」とさらなる高みを目指す気持ちを新たにしたと語っている。

 さらに大谷からはアドバイスも受けたという。「軸足の使い方、体の使い方など打撃のアドバイスも頂きましたし、トレーニングも教えていただいたので、自分の中で取り組めたら」(岡本和)とシーズンでも継続した取り組みを誓っていた。

 大谷も自身の理想形を求めて日々努力する姿勢が知られているが、岡本和の今シーズンの快進撃にはこういった地道な取り組みも好影響を与えているようだ。

 海の向こうでは、大谷もキング独走の21号と打ちまくっている。今春、WBCで日本を沸かせた両スラッガーがそれぞれの場所で再び輝きを放っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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