宮本勝昌のツアー記録を更新する圧勝劇 次戦は全米シニアOPへ「顔を覚えてもらいたい」

2024年6月17日(月)12時30分 ALBA Net

宮本勝昌(右)は兼本貴司と健闘を称え合った(提供:PGA)

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<スターツシニア 最終日◇16日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(茨城県)◇7038ヤード・パー72>

今大会は宮本勝昌兼本貴司の戦いだった。3日間とも各日のベストスコアをマークした宮本が、シニアツアーで54ホールの記録となるトータル21アンダーまで伸ばして今季初優勝。しかも、3日間ボギーフリーの完全Vだった。そして、「67」を3回並べた兼本がトータル15アンダーで2位に入った。


最終日は首位の宮本を兼本が3打差で追う形でスタート。1番パー4で兼本がバーディを獲って2打差に縮めたが、2番パー5で宮本が2オン1パットのイーグルを奪って4打差に広げる。すぐさま、3番パー3では兼本が50センチにつけて3打差に戻すと、5番パー3もバーディとして再び2打差に詰め寄る。しかしその直後、6番、7番、9番、10番と立て続けにバーディを奪った宮本が、兼本を一気に突き放して勝負が決した。

ラウンド中は相手のいいプレーをお互いに称え合い、「やっていて気持ちがいいし、ナイスガイですよね」と宮本が言えば、「宮本と回れて楽しかった」と兼本もすっきりとした表情でいう。そんな2人の優勝争いは観ている方も清々しかった。

「兼本さんはきょう、めちゃくちゃ飛んでいたんですよ。本当にすごかった。でも途中で『ハイペースで行きすぎた。ペース配分間違った』って言っていて(笑)。途中ちょっと中休みして、またギアを上げてきた」

宮本は兼本のことを“日本のハリントン”と評する。本家のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)は、メジャー3勝を含む米ツアー通算6勝の実力者。米シニアツアーでも7勝を誇る。宮本は、昨年の「全米プロシニア」の3日目に最終組でハリントンと回っていて、そのプレーが脳裏に焼き付いている。


「ハリントンと僕は(ドライバーで)大体20ヤードくらいは違う。ちょっと失敗すると30ヤードは平気で離されるし、上手いこといくと少し縮まるイメージ。まさに兼本さんだなと思って(笑)。最高のスパーリングパートナーです」

最終18番パー5では、宮本が目の覚めるようなドライバーショットで“日本のハリントン”をアウトドライブ。これに兼本は、「最後30ヤードくらい置いていかれたので、これはハリントンに勝つなって思いました(笑)。シニアでアメリカに行って上位を目指してほしいと思います」と笑顔で勝者にエールを送った。

そして宮本も「昨日、きょうって2日間一緒に回らせてもらって、最高の全米シニアオープン対策(笑)。ハリントンなんか怖くないくらい素晴らしいゴルフを見させてもらいました。自信を持って全米シニアオープンに行けそうです」と笑顔で話す。国内シニアツアーはこのあと8月まで試合がないが、宮本は来週「全米シニアオープン」(6月27〜30日・ニューポートカントリークラブ)に出場する。

「今年はあと1試合しか出られないので、来年に向けてちょっと楽しんできたい。顔を覚えてもらえるくらいにはしたいです」。昨年、国内シニアツアーで賞金王を獲った資格(賞金ランキング4位以内)で、今年の「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権を得た。5月の全米プロシニアでは39位タイ。それよりは良い状態で再び米国に渡る。「全米女子オープン」を制覇した笹生優花、「全米オープン」で6位に入った松山英樹に続きたい。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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