初日総合トップはベゼッチ。ホンダのふたり、M.マルケスと中上は転倒でQ1からの予選に/第7戦ドイツGP

2023年6月16日(金)23時35分 AUTOSPORT web

 6月17日、MotoGP第7戦ドイツGPのプラクティス1、2がザクセンリンクで行われ、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が初日総合トップだった。


 また、今大会は参戦ライダーがふたりだけとなったホンダ勢は、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)と中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はプラクティス2でそれぞれ転倒を喫し、ともに初日総合11番手以下で終えた。


 ドイツGPは開幕戦でのハードクラッシュで負った負傷により、欠場が続くポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)に加え、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)と、アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)が欠場となる。ミルはイタリアGPのプラクティス2の転倒で右手小指を負傷、リンスは同じくイタリアGPのスプリントレースのクラッシュで右足脛骨と腓骨を骨折したためだ。ポル・エスパルガロの代役としては今大会もジョナス・フォルガーが参戦するが、ミルとリンスの代役は立てられない。


 プラクティス1は気温18度、路面温度27度のドライコンディションで始まった。序盤はホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がトップ、2番手に中上、3番手にマルク・マルケスが続く。


 15分が経過したあたりで小雨が降り始め、レッドクロスのフラッグが提示された。このため、全ライダーがピットイン。状況をうかがう時間となった。その後、残り時間20分を切るころに次第にコースインして走行を実施するライダーが増え始める。


 セッション終盤には序盤のタイムを更新するトップタイムがマークされ、路面状況はほぼ回復していたとみられる。残り5分を切って、トップはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)。アレイシ・エスパルガロはイタリアGP前の木曜日、自転車トレーニング中に転倒して、右足の骨折と靭帯損傷が判明した状態である。


 しかし残り時間2分でヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)がトップタイムを更新。ザルコがプラクティス1をトップで終えた。2番手はマルク・マルケス、3番手はアレイシ・エスパルガロだった。


 4番手はアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)、5番手はマルティンで、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は終盤1コーナーのブレーキングで転倒を喫し、6番手。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は8番手だった。中上は11番手でセッションを終えた。


 プラクティス2は気温17度、路面温度22度のドライコンディションでスタート。開始10分後に中上が11コーナーで転倒を喫し、コース上にパーツが残ったことで赤旗中断となった。この中断は数分で終わり、すぐにセッションが再開された。LCRホンダ・イデミツによると、中上に骨折は確認されなかったという。


 セッション中盤、トップはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、2番手はミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)、3番手がジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が続く。


 残り時間15分にはマルティンがトップに立ち、次第にタイム更新とそれにともなう順位の入れ替わりが頻繁になっていく。残り時間8分にはバニャイアがトップに浮上した。


 残り時間が4分を切ったところで、マルク・マルケスが1コーナーのブレーキングでスリップダウンを喫する。転倒したバイクが滑っていった先に、コースインしようと前方のアウトラインを通っていたザルコがおり、マルク・マルケスのマシンとザルコが接触した。マルク・マルケスとザルコはともにクラッシュとなり、残り時間3分7秒で、このセッション2度目の赤旗中断。幸いにもライダーふたりに怪我はなかったようで、再開後のセッションで走行している。


 このセッションは最後のアタックでタイムを更新したベゼッチがトップ。2番手はマルティン、3番手はアレイシ・エスパルガロだった。バニャイアは4番手、5番手がミラー。クアルタラロは6番手につけている。


 終盤に転倒を喫したマルク・マルケスはタイムを更新できずに18番手。中上は序盤の転倒後、走行を再開せず、20番手。初日総合としてもマルク・マルケスは14番手、中上は18番手で、ホンダのふたりはQ1からの予選が決定した。

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