Moto3:佐々木歩夢、レコード更新でポール獲得も悔しい2位表彰台「勝ちたい気持ちが高まっている」/第7戦ドイツGP

2023年6月20日(火)19時23分 AUTOSPORT web

 6月18日、2023年MotoGP第7戦ドイツGP Moto3クラスの決勝がドイツのザクセンリンで行われ、佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は2位表彰台を獲得した。


 第5戦フランスGP、第6戦イタリアGPと連続表彰台を獲得している佐々木は、今大会も初日から好調な走り出しを見せていた。ドライコンディションとなったP1で、オールタイムラップレコードを0.029秒更新する1分25秒840をマークし、初日をトップで終える。


 P2と2日目のP3はともにウエットコンディションとなったが、予選には路面が回復。予選Q2では早々にアタックを開始し、P1でのタイムを0.710秒上回る1分25秒130と脅威のタイムを叩き出す。その後も佐々木のタイムを上回るライダーは現れず、2番手のデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)に1秒以上のアドバンテージを広げてポールポジションを獲得した。

Moto3:佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)/2023MotoGP第7戦ドイツGP


 佐々木は「正直なところ、どうやってこのタイムを出せたのかわかりません。コンマ数秒速いとは思っていましたが、1分25秒130というタイムは信じられません。ウエットコンディションで、予選の準備をするのは簡単ではなかったですが、レース用のセットアップに集中しました」と振り返った。


「自分の速さを見せることができたので満足していますし、これからはとても重要なレースに集中することになります。レースペースが良いことは分かっているので、長い距離を賢く使って、タイヤとエネルギーをうまく管理し、落ち着いてレースに臨まなければなりません」


 迎えた決勝では、チームメイトのコリン・ベイヤー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)にホールショットを奪われるも、すぐに先頭を奪い返してレースを引っ張っていく。周回を重ねていくごとにリードを広げていた佐々木だが、終盤に差し掛かるとオンジュがじわじわと詰め寄る。

Moto3:佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)/2023MotoGP第7戦ドイツGP


 オンジュの追撃に屈することなく、佐々木も一歩も譲らず周回を重ねていく。しかし、ファイナルラップの最後13コーナーでイン側からオンジュに交わされてしまい、そのまま逆転は叶わず、0.095秒差の2位でチェッカーを受けた。


「いいレースでした。レース中盤にデニス(・オンジュ)が僕を捕らえたとき、僕は1分26秒2を出していたのに、彼はまだ差を詰めてきていたので信じられませんでした。彼はとてもいい走りをしていましたし、僕もペースは良かったのですが、最終ラップでは彼が僕のすぐ後ろにいることは分かっていました」


「けれど、彼がどこでアタックしてくるかわからず、もし最終コーナーを選んできたら、もうどうしようもないだろうなと思っていました。ポジティブなことは、スピードを発揮できたということです。昨年よりもずっと速く、良くなっていて、みんなに僕が速いということをアピール出来ています」

Moto3:表彰式の様子/2023MotoGP第7戦ドイツGP


「まだ優勝出来ていませんが、特に今日のレースでは勝てる位置にいたはずなのに勝てなかったので、勝ちたい気持ちが高まっています。デニスは僕の前に出たがらないような気がしていたので、僕はタイヤを温存しておきたかったです。しかし、彼がギャップを広げることはできなかったと思います。最終ラップは自分にとって不運でしたが、そこから学ぶことができたと思います」


 3戦連続表彰台獲得となったが、佐々木にとって悔しさが残る2位表彰台となってしまった。サマーブレイク前、連戦最後となる第8戦オランダGPでは、今季初優勝を目指して戦っていく。

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