規模感は違えど雰囲気はNBAドラフト2019風。スーパーフォーミュラ初の予選Q1組分け抽選会とそれぞれの顔ぶれ

2019年6月21日(金)18時51分 AUTOSPORT web

 今週末に開催されるスーパーフォーミュラ第3戦SUGO、翌日に予選を控えた金曜日に、これまでとは異なる新しい試みが行われた。予選Q1のトラフィックの影響をできるだけ軽減させるために、A組とB組の二組に分かれて予選Q1が開催されることになり、その組分け抽選がドライバーズミーティングの前に行われたのだ。


 抽選のルールはチームメイト同士のふたりが同時に2通の封筒のうち、1通をそれぞれ選択して同時に開封し、封筒の中の書かれた組で翌日の予選Q1を戦うというもの。1台体制で参戦している小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と塚越広大(REAL RACING)は、このふたりで抽選を行うことになった。


 もともと2輪用に作られたスポーツランドSUGOはコース幅が狭く、1周の距離も約3.7kmと短いため(開幕戦の鈴鹿は役5.8km)20台が一斉にコースインすると、理論値的に1台あたり18.5メートルの幅で走行しなければならず、トラフィックは避けられない状況となっていた。


"スーパーフォーミュラの予選はマシンとドライバーの最大限の速さを競うセッション"という目的のためにも、できる限りトラフィックの影響を少なくするために、今回の組み分けでの予選Q1が行われるのだ。


 初めての試みとあって、会場に訪れたドライバーたちも楽しみながら抽選を行っており、規模感はまったく異なるものの、会場はさながら同日朝に日本人初のドラフト1巡目指名を受けた八村塁を想起させる、NBAドラフト2019に重ねて盛り上がる雰囲気を漂わせた。


 抽選の結果、土曜日の予選Q1は以下の組み分けで開催されることになった(車番順)。


●A組
福住仁嶺、山下健太、アーテム・マルケロフ、野尻智紀、塚越広大、平川亮、ニック・キャシディ、坪井翔、ハリソン・ニューウェイ、牧野任祐


●B組
山本尚貴、国本雄資、大嶋和也、ダニエル・ティクトゥム、小林可夢偉、関口雄飛、中嶋一貴、石浦宏明、ルーカス・アウアー、アレックス・パロウ


 一見して、B組にスーパーフォーミュラ・チャンピオン経験者4人が入り、A組はルーキーが4人と新人率が高い組み分けとなった。それぞれ上位6人が予選Q2に進み、7番手以下はトップのタイムが速いほうが順位が上となって、下位のグリッドが決定する。


 前回の第2戦オートポリスでも明かになったように、今年のニューマシン、SF19はダウンフォースが大きい分、クリーンエアを受けて走るポールポジションが昨年以上にアドバンテージが大きいのは間違いなく、2番手以下は全車のタービュランスの影響が大きく、フロントダウンフォースが抜けてペースを上げるのが難しい状況になる。その差はオートポリスでのラップタイムで1~2秒はあったとされるだけに、予選の順位はこの第3戦SUGOでも言わずもがな、決勝の順位に直結してくる。


 若干、明日の予選日の天候が雨の予報になっており、金曜日も夕方から霧が立ち込むなどコンディションが不安だが、是非とも、純粋な速さを競うスッキリとした形での予選Q1となることを願いたい。

どちらが最初に封筒を選ぶかで駆け引きしていたTEAM MUGENの野尻智紀とダニエル・ティクトゥム


今季絶好調のTCS NAKAJIMA RACING牧野任祐とアレックス・パロウ

思わず笑顔がこぼれるVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴とニック・キャシディ

前回優勝の関口雄飛と昨年SUGOで予選3番手獲得の平川亮

昨年のチームチャンピオンKONDO RACINGの山下健太と国本雄資

B-Max Racing with motoparkのハリソン・ニューウェイとルーカス・アウアーは戸惑いながら抽選

1台参戦のREAL RACING塚越広大とcarrozzeria Team KCMG小林可夢偉が抽選

中身が透けて見えないか試してみる関口雄飛と平川亮のITOCHU ENEX TEAM IMPULコンビ

ルーキー坪井翔とベテランの石浦宏明のコンビとなるP.MU / CERUMO · INGING

A組、B組と分かれたこちらの封筒をチームメイトで分け合う

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