バルサ、痛恨の交渉失敗…グジョンセン氏の次男と三男、宿敵レアルに加入

2018年6月21日(木)13時48分 サッカーキング

グジョンセン氏の次男アンドリ・ルーカス [写真]=Getty Images

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 ベスト8入りしたユーロ2016に続き、初出場の2018 FIFAワールドカップ ロシアでも旋風を巻き起こしそうなアイスランド代表。かつてのエースであるエイドゥル・グジョンセン氏の息子を巡り、スペインの2大クラブが繰り広げていた獲得競争に決着が付いた。

 現役時代、チェルシーやバルセロナでプレーしたグジョンセン氏には3人の息子がおり、いずれも優れたフットボールの才能を有している。現在20歳の長男スヴェイン・アーロンは、母国1部のブレイザブリクですでにプロデビューを飾っており、U−19アイスランド代表にも選ばれている。一方、残りの2人は母親とバルセロナで生活しており、16歳の次男アンドリ・ルーカスはエスパニョール、12歳の三男ダニエル・トリスタンはバルセロナと、地元のライバル同士のカンテラ(下部組織)に分かれてプレーしている。

 スペインのメディアによると、若き才能の囲い込みを計画したバルセロナは、三男ダニエルが所属しているアドバンテージを利用して次男アンドリの獲得に向かったという。だが、交渉は不調。次男アンドリは、より好条件のオファーを提示したレアル・マドリードと契約してしまった。そして、兄弟を離れ離れにするべきではないというグジョンセン氏の意向により、3人の中で最も潜在能力が高いと言われているダニエルも、バルセロナからの契約延長オファーに断りを入れてレアル・マドリードへの“禁断の移籍”を敢行。若き才能の争奪戦となった“エル・クラシコ”は、「二兎を追う者は一兎をも得ず」となったバルセロナが泣き、「一石二鳥」となったレアル・マドリードが笑う格好となった。

 なお、グジョンセン氏は3人の息子について、「彼らはいつも、私の中にある『自分の方が優れている』という考えが誤りであることを実感させてくれる」と、自虐的な表現を使ってベタ褒めしている。その言葉通り、アイスランドの英雄である父親を超えることができるのか、今後の成長に注目していきたい。

文=北村敦

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