新庄チルドレン続々発動!「優勝しか狙わない」シーズンへまっしぐら 他球団戦々恐々の「舞台裏」

2023年6月24日(土)11時58分 ココカラネクスト

いよいよ上位を狙う新庄監督、タクトも冴えてきた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムはリーグ戦再開となった23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に5ー3と勝利。交流戦から続き、今季初の5連勝と勢いをキープしている。

 地力がついたことを感じさせる勝利となった。

 まずは初回、キング独走の13号をマークする4番・万波中正が先制打を放つと、この日1番に抜擢された石井一成が2安打1打点2得点。3番・清宮幸太郎も7回の適時打など2打点、復調が期待され、二軍戦にも出場した6番・野村佑希は2点リードの8回無死で貴重な7号ソロを放つなど、しっかり結果を残した。

【動画】清宮もこの日、7回に適時打を放つなど存在感を示している

 先発は「カドックス」の愛称で知られる左腕、加藤貴之。ここ最近は好投を続けても打線の援護がなかったが、6回まで散発3安打と安定した投球を見せ、7回に集中打を浴びたが、結果として7回途中を投げ7安打2失点で5勝目を挙げた。最後は守護神、田中正義が締めてゲーム終了となった。

 これで3位のロッテには5差に迫った。新庄監督が掲げた「3位まで3ゲーム差以内」とプレーオフ圏内も目前とあって、気合も入る。

 リーグ戦再開を前に多くの評論家が「台風の目になる」と評した日本ハムの勢いには他球団も戦々恐々となっている。

 安定したピッチングスタッフに加え、育成までにはもう少し時間がかかると見られていた、若き「次世代クリーンアップ」万波、野村、清宮にも勢いがついてきた。

 交流戦期間中に連続安打記録を作った逆輸入ルーキーの加藤豪将、中日から移籍した「強打の捕手」マルティネスなど脇を固める人材も豊富とあって、さらに上昇気流を狙えそうだ。

 チームにとって心強い援軍となりそうなのは左太もも裏肉離れでリハビリを続けていた五十幡亮汰外野手、守備の堅さにも定評のある中島卓也内野手の合流が近づいてきた点にもある。ともに俊足とあって、得意の足を絡めた野球も展開でき、さらに戦いのバリエーションが増えることにもつながる。

 「優勝しか目指さない」と公言して臨んだ指揮官2年目のシーズンで着々と結果を残し始めた新庄監督。このまま快進撃が続けば、一気に名将への道を駆け上がりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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