「ミスしてもいい、僕が謝るから」阿部監督が990日ぶり一塁スタメンの捕手を送り出した 坂本外し岡本三塁の奥の手

2024年6月24日(月)5時10分 スポーツ報知

7回、西川の一ゴロを処理する大城卓(左は高梨)

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◆JERA セ・リーグ 巨人4—3ヤクルト(23日・東京ドーム)

 巨人の阿部慎之助監督(45)が積極的に動いて3タテを阻止した。投手、野手の起用で3つの決断が的中。全員野球で東京Dのヤクルト戦連敗を5で止め、勝率5割に戻した。

 大城卓を「5番・一塁」で使った。岸田の奮闘もあって捕手での出場が少ない中、一塁スタメンは21年10月7日のヤクルト戦(神宮)以来990日ぶり。一塁守備は「目をつむんないとどうしようもないのでね。『ミスしてもいい、僕が謝るから』と言った」と送り出した。不調の坂本を外し、岡本和を一塁から三塁に回して解禁した奥の手。3回2死から大城卓が放った左翼フェンス直撃の二塁打が貴重な4点目につながった。

 5番とともに試行錯誤が続く2番には、秋広との入れ替えで1か月ぶりに1軍昇格の佐々木を左翼で即起用。「起爆剤になってほしい。なる可能性もあるし(ポジションを)奪い取ってもらいたい」と抜てきすると、初回  1死から中前安打で出塁して先制点を呼び、3回無死二塁からの犠打も得点につながった。中堅・ヘルナンデスと右翼・丸が固定の状況で、日替わりの左翼に新風が吹いた。

 継投にも阿部イズムを込めた。前日22日は1番・西川から始まる8回に登板した高梨が村上に決勝の適時内野安打を許し、代わったケラーがサンタナに2ランを浴びて敗れた。この日は同じ1番から始まる1点リードの7回に高梨をコール。左腕は西川、丸山和、長岡を抑え、8回先頭の村上まで続投で4人連続の「左対左」を完璧に打ち取ってリベンジした。さらにサンタナにはケラーを当て、四球を出すも山田を遊ゴロ併殺。「僕そういうの好きなので」とやられたらやり返す精神で取り返す舞台をすぐに与えて好投を引き出した。

 先発予定だった菅野が腰痛で登板回避する緊急事態も、又木から計6投手のリレーで1点差勝利。一塁・大城卓、佐々木の昇格即スタメン、高梨とケラーの起用が功を奏して流れが好転した。(片岡 優帆)

スポーツ報知

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