「ブラジルGPのリオ開催は99パーセント確実」と大統領が発言も、サンパウロは維持に奮闘

2019年6月27日(木)7時19分 AUTOSPORT web

 ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は、2021年からリオデジャネイロでF1ブラジルGPを開催する計画を支持すると、繰り返し述べている。


 ボルソナロ大統領はF1のCEOを務めるチェイス・キャリーと、リオデジャネイロ州知事ウィルソン・ウィッツェルと会談。後に行われた記者会見でボルソナロは、インテルラゴスとF1の契約が2020年に終了した暁には、ブラジルGPの会場変更を強く希望していることを明らかにした。


「誰もサンパウロからF1を取り上げようとはしていない。レースはブラジルに留まる。重要なのはそこだ」とボルソナロ大統領は『Reuters』に語った。


 リオデジャネイロの計画には、市郊外に専用サーキットを建設することも含まれており、サンパウロのインテルラゴス・サーキットの収容人数6万人に比べ、13万人のファンを収容できるようになるという。


 リオデジャネイロの民間施設に向けた資金は確保されていると見られており、9月に建設が始まるという。意欲的なボルソナロ大統領は、2021年のブラジルGPがリオデジャネイロで開催される可能性は「99パーセント」であると語っている。


 キャリーはブラジルGPの将来について明言していないが、F1は会場がファンに最高のショーを提供し、地元経済に影響を与えることを望んでいると主張している。


「2021年に向け、誰にとっても最高の機会を模索することに専念している」とキャリーは語った。


「すべてのレースがスーパーボウルのようになるようにと考えている。我々のレースイベントの開催によって、都市全体と地域の心象が魅力的なものになることを望んでおり、また世界の想像をかき立てるような観光都市で開催したいと考えている」


 ブラジル滞在中に、キャリーはサンパウロ州知事ジョアン・ドリアとも面会予定だが、ドリアはブラジルGPをインテルラゴスに残そうと奮闘している。


 ブラジル最大の都市であるサンパウロでF1開催を継続することは、「個人的な野望などではなく、経済的な問題だ」とドリアは語っている。


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