大谷翔平が辞退濃厚のHR競争 意外な”刺客”が参加を表明「大きくはない彼の体格で何ができるか」

2023年6月30日(金)16時0分 ココカラネクスト

愛妻の後押しも受けてダービー出場を決意したベッツ。その打棒に注目だ(C)Getty Images

 目下、アメリカン・リーグの本塁打王争いで独走態勢にある大谷翔平(エンゼルス)。話題に事欠かない二刀流の天才は6月に日本人選手最多となる14ホーマーと量産し、3年連続の30号到達にあと一本と迫っている。

 ゆえにファンが期待するのはホームラン・ダービーへの出場だ。オールスター前日に行なわれる、いわば「前夜祭」に“キング”である大谷が出れば、注目度が一気に高まるのは必至である。

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 だが、短時間にホームランを狙った強振を幾度となく強いられるため、選手への負担は大きく、大谷は参加辞退が有力視されている。すでにエンゼルスのフィル・ネビン監督が「彼はもう断ったと思う」と断言するなど、一部報道でも「不参加は仕方がない」という見方は強い。

 出場選手が後半戦に失速するという“ジンクス”も囁かれるダービー。招待を受ける選手たちの多くはギリギリまで自身の体調などを吟味するわけだが、早々と参加を表明したスターもいる。ドジャースのムーキー・ベッツだ。

 今季に20本塁打を放ち、通算7度目の球宴出場も決めてい30歳は、現地6月29日にMLB公式サイトで「妻が『やるしかないじゃない』って言うんだ」とコメント。自身初の参加となるダービー出場への想いを打ち明けている。

「僕のような体格の人間がホームラン・ダービーで優勝するというのはあまりないと思うんだ。そのせいか、母に話したらあまり喜んでいなかったよ。『あなたを最下位にするために育てたんじゃない。最下位にならないことを目標にして』と言われたよ。母は息子が負ける姿を見るのがいやなんだと思う」

 ベッツは175センチ、77キロと、他のパワーヒッターたちと比較しても決して大柄ではない。だからこそ、彼のような選手がダービーに出る意義は深い。バッティングピッチャーを務めるドジャースのクレイトン・マッカラー走塁コーチは、こう語っている。

「彼が自ら望んで、常識から一歩踏み出すということは信じられないことだ。アーロン・ジャッジやショウヘイ・オオタニと比べても大きくはない彼の体格で何ができるかを見られるのは、とてもクールなことだと思う。私も興奮しているよ」

 ホームラン・ダービーはあくまでも余興の一つに過ぎない。ゆえに出場を辞退する選手の決断も尊重すべきではある。一方でベッツのように球界を盛り上げようと意欲的にチャレンジをする選手の考えも称えたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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