レッドブル代表、ティクトゥム解雇の理由を語る「結果がすべて。スーパーフォーミュラでの不振から、次期F1ドライバー候補として不適切と判断」
2019年7月5日(金)8時36分 AUTOSPORT web
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・ティクトゥムをドライバー育成プログラムから外したことについて、チャンスを与えたが本人が結果を出すことができなかったと語った。
ティクトゥムは2017年にレッドブルの若手ドライバープログラムに加入。2018年にはヨーロピアンF3でランキング2位、2017年と2018年にはマカオGPを制して、2018年にスーパーフォーミュラにスポット的に参戦。今年はTEAM MUGENからスーパーフォーミュラにフル参戦する予定だった。
昨年からレッドブル上層部は次にF1に昇格させるジュニアドライバーの最有力候補はティクトゥムであると考えていたことは明らかで、スーパーライセンスポイントの取得に努め、2019年のバーレーンとスペインでのF1インシーズンテストではレッドブルのマシンに乗る機会を与えた。
しかしオーストリアGPの週末直前に、モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコが、ティクトゥムがジュニアプログラムから外れたと発言。ティクトゥムの代わりにスーパーフォーミュラのTEAM MUGENのシートにはパトリシオ・オワードが就くことも正式に発表された。
メキシコ出身20歳のオワードは、2018年にインディライツでタイトルを獲得し、2019年にはカーリンからインディカー・シリーズにスポット参戦している。5月にレッドブルのジュニアドライバープログラムに加わったばかりで、オーストリアではFIA-F2選手権へのスポット参戦という形でシリーズデビューを果たした。
ホーナーは、ティクトゥムを外す決断について、彼はレッドブル首脳陣が満足いくようなパフォーマンスを見せることができなかったと説明した。
「結果をベースにしたプロジェクトだ。彼は日本での活動で苦労しており、いい結果が出ていなかった」とホーナーはSky Sports F1に対してコメントした。
「我々のジュニアチームのメンバーだったが、レッドブル・レーシングあるいはトロロッソのドライバー候補として前に進めていくべき適切な人材ではないとの決定を下した」
「彼はチャンスを与えられた。それを両手でつかむかどうかは本人次第だ」
ティクトゥムは2019年スーパーフォーミュラ3戦終了時点で入賞1回、1ポイント獲得という成績にとどまっていた。