TCR EU:第4戦ハンガリーはホームレースのM1RAがワン・ツー。ヒュンダイの連勝に貢献

2018年7月11日(水)17時27分 AUTOSPORT web

 TCRヨーロッパ・シリーズの第4戦が7月7〜8日にハンガロリンクで開催され、レース1は大混乱をくぐり抜けたドゥサン・ボルコビッチ(ヒュンダイi30 N TCR)が勝利。続くレース2は、フランシスコ・モーラ(ヒュンダイi30 N TCR)がチームメイトのダニエル・ナジーを下し、シリーズ初優勝を獲得。地元ハンガリーのM1RAチームがワン・ツー・フィニッシュを飾っている。


 レース1に向けポールポジションを獲得したのは、シリーズランキング首位を快走するミケル・アズコナ(セアト・クプラTCR)だったが、そのアズコナはスタートで大きく出遅れると、アウトから回り込んだフロントロウ・スタートのアッティラ・タッシ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が首位で1コーナーへ。  


 早朝に襲来した雨の影響で、ところどころウエットパッチが残るコンディションながら、グリッド上の全車がスリックタイヤをチョイスして始まったレースは、その後もバトルやコースアウトが頻発する荒れた展開となり、遅れたアズコナを弾き飛ばしたKCMGのジョシュ・ファイルズ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)は、ターン2のアウトサイドからチームメイトの動きを再現するようにタッシをかわして先頭へとおどり出る。


 この3名はその後もポジションを入れ替えながら3周にわたってレースをリードすると、アズコナは最終コーナーで前を行くファイルズに仕掛けるも、ドアを閉めたシビックに絡んでハーフスピン。ファイルズがディフェンスに成功したかと思われたが、彼のシビック・タイプRもまたダメージを負い、パンクのためにピットへと向かうこととなった。

R1は序盤からターゲット・コンペティションvsKCMGの対決構図に
ポールスタートだった選手権首位のミケル・アズコナは4位。ランクトップは堅持した
2位でチェッカーをくぐったジュリアン・ブリシュは30秒加算ペナルティで表彰台を逃す結果に


 これで楽な展開となったのがボルコビッチで、彼のヒュンダイを追走したシビックのタッシは、8周目に3番手を走るジュリアン・ブリシュ(プジョー308 TCR)にターン8でプッシングされコースオフ。このアクシデントでセーフティカーが導入されるとともに、ブリシュには30秒のタイムペナルティが加算され、表彰台を失う結果になってしまった。


 勝者ボルコビッチは開幕戦ポールリカールでの2連勝に続く今季3勝目。2位にスティアン・ポウルセン(セアト・クプラTCR)、3位にナジーの表彰台となった。


 続くレース2は、ポールポジションからのスタートとなったM1RAのフランシスコ・モーラが、オープニングでいきなりフランシスコ・アブレウのプジョー308 TCRに首位を奪われる展開となるも、このポルトガル人同士の争いを制したのはモーラで、6周目のターン12でプジョーのインサイドに激しいダイブを見せたヒュンダイが首位奪還に成功。


 続く7周目には集中力が途切れたか、アヴレウがワイドになった隙を見逃さずにナジーがオーバーテイクを決め、これでM1RAの2台がワン・ツー・フォーメーションを構築する。


 そのまま13周のチェッカーまでチームメイト・バトルを展開したヒュンダイ勢は、地元ハンガリー人ドライバーのナジーを抑えきったモーラが、うれしいシリーズ初勝利をマーク。


 2位ナジー、3位には前戦勝者ボルコビッチと接触バトルを演じ、リタイアに追い込むなどハードなドライビングを見せたファイルズが入っている。


 なお、ハードなドライビングをみせたボルコビッチ、ファイルズのふたりは次戦オランダ・アッセンで開催される8月18〜19日の第5戦、レース1で3グリッドダウンのペナルティが宣告されている。

R2で勃発したジョシュ・ファイルズとドゥサン・ボルコビッチのバトル。「汚い防御」とリタイヤのボルコビッチは憤慨
R2の序盤戦で奮闘を見せたフランシスコ・アブレウのプジョー308TCRは最終的に5位
R2で勝利したフランシスコ・モーラはシリーズ初優勝。ナジーはランキング3位に浮上している


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