「やることが裏目に出ていることが多い」日本ハム悪夢の9連敗で最下位転落 球界OBから指摘された「勝敗を分けたもの」

2023年7月17日(月)11時28分 ココカラネクスト

連敗を止められないチームに頭が痛い新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 
 日本ハムは16日の西武戦(ベルーナドーム)に0−2と敗れ、2試合連続の完封負け、9連敗で最下位転落となった。

 打線はエースの高橋光成相手に4本の長打を放つなど善戦したが、決定打が出ず。これで24イニング連続無得点と負の連鎖が続く。

【動画】8回二死、石井がランニングホームランを狙うも西武の鉄壁の守備に阻まれたシーン

 2点を追う8回二死走者なしの場面では6回の守備から途中出場していた石井一成がフェンス直撃の大きな当たりを放ち、跳ね返った打球が右中間を転々としている間に一気にホームを狙うも、西武野手陣の好連係の前に、本塁タッチアウトとなる場面もあった。

 一時は混パの台風の目になるといわれ、快進撃を続けていたチームが最下位と苦しい戦いを強いられている。日本ハムの戦いぶりには球界内からも様々な考察の声が出ている。

 日本ハムOBで野球解説者の岩本勉氏は16日に自身のユーチューブチャンネルを更新。同日に行われた西武・日本ハム戦の内容について触れている。

 まずは対戦相手の西武に関して「やはり4番バッターはこういう仕事をするのかと」5回に決勝の9号2ランを放った中村剛也の働きをたたえた。

 一方、日本ハムについては新加入のジェームス・マーベルに着目。6回から3番手で登板し、1イニングを三者凡退に抑えた助っ人右腕に関しては「ボールが思うほど暴れない」として、今後の起用法にも注目したいとした。

 また、岩本氏はこの日の試合で話題を集めた8回のプレーにも言及。ランニングホームランを狙ったシーンに関して日本ハムにとっては「絶好の場面」としながら、「結果、(西武の)中継プレーが良かった。(送球が)左右どっちかにずれていてもホームセーフだった」とカットに入った外﨑修汰の送球の正確性、西武野手陣の守備の堅さが光ったとした。

 当該のプレーではサードコーチの森本稀哲氏の判断も注目となった。ただこの判断に関して岩本氏は「サードコーチャーが回す、その行動はまったく問題ない。結果がタフだっただけ」と紙一重のプレーだったとした。

 また連敗中のチームにおいては「やることなすこと、ちょっと裏目にでていることが多い」として、このプレーもその一つだとした。「勝つときは敗戦の要因の裏返し」と勝負どころの判断が「表と出るか、裏と出るか」の差だとし、実際にこの8回のプレーも本塁に生還を果たしていたら、一躍ヒーローになっていた可能性もある。

 一方、パ・リーグ全体の戦いぶりに目をやれば、ついこないだまで最下位争いをしていた楽天が連勝など息を吹き返しているとあって、日本ハムにおいてはこの苦しい状況も「くつがえすことができる」(岩本氏)とまだまだ巻き返すチャンスはあるとした。

 球宴前最後の試合で選手たちは意地を見せられるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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