【神戸vs湘南プレビュー】イニエスタのJデビューに注目が集まる神戸…湘南は攻撃のバリエーションに増加の兆し
2018年7月20日(金)19時2分 サッカーキング
【プラス材料】
アンドレス・イニエスタが出場するかどうかはさておき、出場すれば、間違いなく攻撃のバリエーションは増えると思われる。J1再開ゲームの長崎戦を勝利し、リーグ戦3連勝中と勢いもある。
選手たちのコンディションもよく、特に長崎戦で決勝点を挙げたウェリントンが3試合で4ゴールと絶好調。彼と2トップを組む渡邉千真や決勝点をアシストした左SBのティーラトンの動きも軽快だった。
また、長崎戦ではボランチの藤田直之と三田啓貴がゲームをうまく組み立てるなど安定感が増した印象。イニエスタの合流でシステムをどう変更するかは不明だが、結果が出ている影響もあってかチーム状態は非常に良いと言える。
【マイナス材料】
リーグ中断期間中にルーカス・ポドルスキが負傷したのは残念。同じく右SB藤谷壮も中断中のけがで離脱。加えて、不動のCBだったチョン・ウヨンやレアンドロが移籍し、ハーフナー・マイクと小川慶治朗も期限付き移籍するなど、ややカード不足は否めない。今節の湘南戦ではボランチ三田が警告累積で出場停止。彼らが抜けた穴をどう埋めるかが、この湘南戦の一つのテーマになる。
特にチョン・ウヨンの抜けたCBを誰が埋めるのかは最大事項。前節の長崎戦では18歳の小林友希が務め、その前の天皇杯では宮大樹が出場したが、まだ渡部博文の相棒は定まっていない状況。直近のリーグ戦は3試合完封勝利だが、うち2試合はチョン・ウヨンが出場している。
文:totoONE編集部
■湘南ベルマーレ 前節はリードした後の試合運びに課題
【プラス材料】
リーグ中断期間を経て、湘南は攻守の細部を突き詰め、戦いの幅を広げることにトライしてきた。およそ2カ月ぶりのリーグ再開となった前節は、鳥栖をホームに迎え、1−1のドローに終わったものの、取り組みの成果は随所に認められた。
思えば、中断前のルヴァン杯ではクラブとして22年ぶりにノックアウトステージ進出を決め、リーグ再開に先立って行われた先日の天皇杯3回戦も、延長PKの末に長崎を下し、次のステージに駒を進めている。着実に層が厚くなり、チーム力のボトムアップが図られていることの証左だろう。
徳島から山﨑凌吾、神戸から小川慶治朗と、新たな仲間も今夏加入した。小川は今節出場できないものの、これまでとは異なる特徴が前線に加わったことで、組み合わせによる攻撃のバリエーションは広がるに違いない。
【マイナス材料】
リーグ再開を白星で飾ることはできなかった。ホームに鳥栖を迎えた前節、前半はほぼ隙のない戦いを展開し、スコアレスで折り返すと、後半開始間もなく先制に成功した。だが1−0として以降、反撃に出る相手の攻勢もあり押し込まれ、防戦を強いられてしまう。それでも秋元陽太を中心に粘り強く凌いだが、試合終盤に追いつかれ、勝ち点を分け合った。失点はオウンゴールではあったものの、リードした後のゲームの運び方にあらためて課題が浮かんだ。
今節対戦する神戸とは今季ルヴァン杯でグループステージを戦い、1勝1敗と五分の成績を収めている。ホームでは0−3と大敗も、アウェイでは4−3と複数得点を重ねて勝利した。今季初のリーグ戦での顔合わせ、対戦成績では湘南に分があるが、今節は果たしてどうか。
文:隈元大吾
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