2番手ヌービル「速さはある。だが、何かが欠けている」/2023年WRCエストニア デイ3後コメント

2023年7月23日(日)12時52分 AUTOSPORT web

 7月22日(土)、エストニア第2の都市タルトゥを中心に開催されているWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・エストニア』は、デイ3のSS9〜17が行われた。前日のデイ2で首位に浮上したTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、この日設定された計9つのステージすべてでベストタイムを記録し、ラリー最終日を前に独走体制を築いた。そんな競技3日目を終えたトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合8番手


「今日は少々トリッキーだった。僕たちはただ走り切っただけで、もちろん特別なことは何もなかった。いくつかのトラブルや、ヒヤリとした瞬間はあったけれど、それ以外は走り抜けただけだ」


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合6番手


「今日はさらにいい一日にできたはずだった。とくにハイブリッドの問題があった午後はね。これもゲームの一部だ。続けていこう」


※いずれもSS17後の公式インタビューより

ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合2番手


「今日は楽しめたよ。ほとんどの時間でマシンのパフォーマンスを最大限に引き出してドライビングすることができたし、大いに楽しみながらも、落ち着いていられた。それが大事なことだからね。ミスはしなかったし、ヒヤリとしたこともなかったが、不運なことにパンクに見舞われて数秒を失ってしまった」


「明日の目標は結果を持ち帰ることだが、エサペッカ(・ラッピ)とエルフィン(・エバンス)が後ろから猛烈にプッシュしてきている。エサペッカは素晴らしい一日を過ごしていた。僕はとても速くドライブできたと感じていたし、いくつかのステージでは彼と同等のタイムを出していたから、僕たちのマシンが速さを出すために必要なものを備えていることがわかる」


「僕たちはここではこれまでも強さを出していたし、マシンのフィーリングも良い。でもカッレ(・ロバンペラ)に追いつくための何かが明らかに欠けている」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手


「2日間にわたってこのようなポジション争いをしたのは、僕のキャリアで初めてのことだと思う。森の中ではより大きなギャップをつけるのに苦戦していたが、スーパーSSで差を大きく広げることができたのはよかったね。エルフィン(・エバンス)とのバトルはアップダウンが激しかったけれど、素晴らしいバトルだった」


「午後にはもっとリスクを取り、さらに限界までドライブした。楽しかったけれど、SS15で全力を、もしかするとそれ以上の力を出し尽くしたと思ったのに、タイムがそれほどでもなかったことにはかなりフラストレーションを感じた」


「上位に留まるために明日はできることをすべてやる。一方でパワーステージは誰もが知っていることだが、新しい場所だ。そういうところではつねに驚くようなことがあるものだ」


●テーム・スニネン(#3 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手


「一歩ずつ改善できているし、今日はペースを上げることができた。ダニ(・ソルド)に感謝している。彼は僕にとって兄のような存在で、ヒョンデi20 Nラリー1で僕が最初の一歩を踏み出すのを助けてくれている」


「ふたつのステージで1秒強の遅れがあった。それほど離れているわけではないけれど、安定した速いペースを維持するには、まだもう少しリズムが必要だ。今もミスをするリスクはある。ここまでミスの瞬間は1度もなかったから、もう少し速く走る余裕があるかもしれない」


「でも正直言って、それにはもう少し走行距離が必要だ。僕は3台目のマシンに乗っているので、明日何か起きた時に備えて、ポイントを持ち帰ることができるようなポジションにつけている必要がある」

ダニ・ソルド(左)とテーム・スニネン(右:ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位


「素晴らしい一日だったよ。一日のすべてのステージを制することなど、そうそうあることではない。今朝は良いスタート順位を活かし、ハードにプッシュして、できるだけタイム差を広げるという明確なプランがあった。比較的簡単にスピードを上げることができたし、クリーンな走りでタイムをかなり稼ぐことができたよ」


「午後は、ステージをとても楽しむことができたし、すべてが順調に進んだ。クルマのフィーリングも素晴らしかったよ。とはいえ、明日はまだトリッキーな一日で、非常にテクニカルな新ステージもあるから、気を抜くことなくいい走りを続け、パワーステージでは最後のプッシュをしようと考えている」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手


「エサペッカとのバトルはかなりの接戦だった。一日を通して差が縮まったり離れたりとフェアな戦いが続き、僕も彼もそれを楽しんでいた。今朝のバトルはとくに激しく、最初の2、3ステージでは僕が少し差を縮めましたが、その後彼は同じだけタイムを取り戻したんだ」


「そして、終盤になるにつれて彼との差は拡がっていき、思っていた以上に差が開いてしまった。午後の長いステージは僕たちにはあまり合っていなかったようで、そこで少しタイムを失ってしまった」


「それでもまだ、差はあまり大きくない(7.3秒)だし、明日は持てる力をすべて出し切って走り、最後の勝負を挑むつもりだ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合7番手


「昨晩、チームと一緒にクルマのセッティングを少し変更し、それがうまくいったことで昨日よりもフィーリングがかなり良くなりました。出走順の関係で路面のグリップの低さに少し苦労しましたが、そうなることはあらかじめ分かっていたことですし、午前中に関してはそれ以外は順調でした」


「午後は自分のドライビングをさらに改善しようと考えていたのですが、いろいろなことが起きてしまいました。クルマやインカムにいくつか問題が発生し、何が起こっているのかを把握するのが少し難しい状況でしたが、すべてのステージを何とか無事に走り切ることができましたし、それこそがもっとも重要なことです」

カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア

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