ベッテル「2018年のミスの埋め合わせをしたい」とF1ドイツGPでの雪辱誓う。アップデート導入はなし

2019年7月24日(水)16時48分 AUTOSPORT web

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、今週末ホッケンハイムで開催されるホームレースのF1第11戦ドイツGPに向かうにあたって、2018年の決勝レースで高くついたミスの埋め合わせをすると決意している。


 2018年のドイツGPでベッテルは、16周を残すところで首位を走行していたが、濡れたコース上でミスを犯して優勝チャンスを失った。そのミスが起きるまでは、最大のライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)とのタイトル争いを続けるための十分な機会が残っていた。


 そのミスでベッテルがレースをリタイアしたことにより、ハミルトンがチャンピオンシップの首位に躍り出た。ハミルトンはその後も躍進を続け、5度目のF1チャンピオンを獲得した。

2018年F1ドイツGPでまさかのクラッシュを喫してしまったセバスチャン・ベッテル


 現在ドライバーズランキングにおいて、ベッテルはハミルトンから100ポイントの差をつけられており、ホッケッンハイムにおいてもタイトル獲得の希望はごくわずかしかないように見えるが、32歳のベッテルのモチベーションは高いままだ。


「昨年の埋め合わせをしなければならない。ホッケンハイムでのレースを楽しみにしているよ」とベッテルはフェラーリのドイツGPプレビューで語った。


「ホッケンハイムはいつも申し分ないほどに良い雰囲気で、素晴らしい観衆がいる。昨年は多くのドイツ国旗がコースの周りにあったことを覚えている。とてもうれしかったよ」


「コースについては、一見するととてもシンプルで簡単に見える。特に最後の部分はとても楽しめるが、モトドロームに入るところはとても難易度が高い」


「そこには多くのファンがいて、間違いなくコースのハイライトだ」


「ターン1は最もトリッキーなコーナーのひとつと言えるだろう。超高速だし、あっという間に通り過ぎてしまう。だからすぐに良い感触を掴んで、残りの周回をうまくこなすことが重要だ」


 ベッテルは昨年の悪い思い出と第10戦イギリスGPでのミスを、ホームグラウンドにおける完璧なパフォーマンスによって断ち切ることを決意しているが、彼のマシンには特別なアップグレードは行われないという。


「我々にとってドイツGPは、なによりもまずセバスチャンの母国レースであるということだ」とフェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは語った。


「そのため、ホッケンハイムでは好結果を出すことを期待している。特に昨年のここでのレースでは、優勝できるパフォーマンスが間違いなく出せていたのに、週末の終わりに勝利が我々から逃げ去ってしまったということもあるからだ」


「我々は特にアップデートを持ち込まないが、前戦シルバーストンでのデータを研究しており、マシンをより深く理解しようとするなかで有用な情報を得ることができた」


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