ノリスが連続表彰台「酷評は間違っていたと証明」マクラーレンはピアストリへの同情の声に対し弁明/F1第12戦

2023年7月24日(月)14時57分 AUTOSPORT web

 2023年F1ハンガリーGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは2位、オスカー・ピアストリは5位という結果だった。


 ノリスは序盤はピアストリの後ろで、グリッドと同じ3番手を走行していたが、1回目のピットストップ後にピアストリの前に出て、ギャップを広げ、終盤、後ろのセルジオ・ペレス(レッドブル)を寄せ付けずに2位を守り切ってフィニッシュした。


 ピアストリは4番グリッドからスタートで2番手に上がり、ファーストスティントではその位置をキープするが、ノリスの1周後にピットストップを行った後、チームメイトにアンダーカットされる形になり、3番手に。その後、後ろから追い上げてきたペレスとのバトルの末に、ピアストリは4番手に落ち、さらにルイス・ハミルトン(メルセデス)にも抜かれて5位フィニッシュとなった。


 マクラーレンが前を走っていたピアストリではなく、ノリスを先にピットに入れたのは、ノリスを優先したかったからであるとの見方をする者もおり、元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグは「あれはフェアじゃない!」と『Sky Sports』の番組内で発言した。これを受けてマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、「ルイスをカバーするためだった」と、ハミルトンにアンダーカットされることを防ぐためにノリスを先に入れただけだと説明した。


 マクラーレン代表アンドレア・ステラは、ノリスの方がハミルトンにアンダーカットされるリスクが高かったために、先にピットストップさせたとした上で、次のように説明したと『Fox Sports』は伝えた。


「ランドのアウトラップはとてつもなく速かった。それでオスカーはポジションを失ったのだ。こういう状況に対する我々のアプローチは、チームのことを第一に考えるというものだ。チームとして考え、その上で、内部の状況に対処する」

2023年F1第12戦ハンガリーGP ランド・ノリス(マクラーレン)が2位


■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位(70周/70周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム


 タフなレースだった。ペレスが差を縮めつつあったから特にね。でも、彼には、最後に追いつくだけのペースがなかった。よかったよ。


 序盤のターン1で少し戦わなければならなかったけれど、最終的にまた表彰台という結果をつかむことができた。マクラーレンにとって素晴らしい結果だ。


 自分たちの進歩にとても満足している。4戦か5戦前とは違い、今はポールポジションを争ったり、表彰台争いに加わることができている。その状況を今は受け入れて、シーズンを通してさらに改善するために努力していく。


 今日は素晴らしいチームワークを示した。ファクトリーの皆は驚くべき仕事をしてくれたね。次のベルギーでも今のパフォーマンスを発揮したい。


(レース後の会見で語り)僕たちはシーズン序盤はとても弱く見えたと思う。「マクラーレンは十分な仕事をしていない」などという酷評をずいぶん受けた。そう言った人たちが間違っていたということを証明できてうれしい。

2023年F1第12戦ハンガリーGP ランド・ノリス(マクラーレン)


■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=5位(70周/70周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム


 5位だけど、このレースからポジティブな要素をいくつも得ることができた。僕にとって大きな収穫は、タイヤマネジメントに取り組めたことだ。フロアにダメージを負った後、セカンドスティントとサードスティントで、とても苦しんだ。そこから学ぶことは多い。大きなチャレンジに直面しながら5位でフィニッシュできたのだから、とても良い結果と言える。


 サーキットに来ているスタッフ、ファクトリーで働くスタッフ、全員にとって、また素晴らしい一日になった。この数レース、順調に進歩している。今週末のコンディションは僕たちにとって良いテストになった。それでも上位で戦えたことは、大きな自信になるよ。この勢いを来週のスパに持ち込みたい。

2023年F1第12戦ハンガリーGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(レッドブル)のバトル

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