トレード締め切り間近「動く球団、動かない球団」球界OBから指摘された「判断ポイント」とは

2023年7月25日(火)12時38分 ココカラネクスト

関根は前半戦の快進撃を支えた一人といわれる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ペナントをさらに熱くする勝負の後半戦が始まった。また戦力補強を行う上では7月末に迫ったトレード締め切りを前に各球団、慌ただしく動いている。

 オールスターブレイク中に動いたのは中日と西武。7月18日、中日・高松渡内野手と西武・川越誠司外野手の交換トレードが両球団から発表された。

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 高松は2017年ドラフト3位入団、俊足が武器とあって、「走魂」のチームスローガンを掲げる西武で松井稼頭央監督が求める機動力野球にマッチする人材と見られている。

 一方、川越は2015年ドラフト2位で投手として西武に入団。19年から外野手に登録変更し、パンチ力ある強打が持ち味の左打ち外野手となっている。攻撃力アップが課題とされる中日での働きが期待されている。

 トレード締め切り間近の各球団の水面下の動きについては球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は自身のユーチューブチャンネルを25日に更新。様々な球団の戦力分析から見る、トレードの可能性を探っている。

 パ・リーグでは現在12連敗と苦しい戦いが続くソフトバンクに関して「野手はいるけど、ピッチャーかな」として、投手補強に動く可能性があるとした。

 直近では「8回の男」として活躍したリバン・モイネロが左ひじ手術のため離脱とブルペン陣の整備が急務となっている。「左も右もピッチャーはいてもいい」と今後の動きに注目とした。

 またセ・リーグで高木氏が着目したのはDeNAだった。一時は快進撃を続けていたチームも現在5連敗と苦しんでいる。厳しい夏場の戦いを乗り切る上でも野手にもう一段上積みが欲しいとして、開幕から攻守にわたって奮闘してきた関根大気の陰りが気になるとした。

 今夏の球宴にも出場、プロ10年目にしてのブレイクが注目を集めている関根も、年間通しての働きは未経験で、この夏場の戦いを乗り切れるかが鍵を握るとされる。

 関根の代わりには「大田(泰示)とか楠本(泰史)いるけど、それを使うことでベンチの層が薄くなる」として、戦力補強の必要性があるとした。

 さらに高木氏は現在首位打者の宮崎敏郎に関しても、コンディションを加味して起用する必要があることで「(宮崎が)休んでるときにちょっと補えるような選手欲しい」とサードを守れる強打の野手も補強ポイントにあげた。

 いよいよペナント争いもこれからが本番となる。戦力補強するためには、ここが最後のチャンスとあって、期限ぎりぎりまで各球団、水面下の駆け引きも続けられそうだ。 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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