TEAM IMPUL 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年7月26日(水)15時22分 AUTOSPORT web

TEAM IMPUL Race Report


2017 AUTOBACS SUPER GT
Round4 SUGO GT 300km RACE
2017.7.22 sat〜23 sun


雨に翻弄され苦いレースに


安田裕信/ヤン・マーデンボロー
No.12 カルソニック IMPUL GT-R


 第3戦オートポリスから約2カ月。その間スーパーフォーミュラのレースを2戦消化し、スーパーGTも公式テストなどはありましたが、GTのレース自体は久しぶりとなりました。
 
 このSUGOでニッサンGT-R陣営は、第4戦にして今シーズン2機目となるニューエンジンを投入。このレースからの巻き返しを図りました。


7/22(土)公式予選


天候:曇り
コース:ドライ
気温/路面温度:29℃/36℃(Q1開始時) 29℃/37℃(Q1終了時)
観客動員数:9600人
GT500クラスQ1 開始14:36 終了14:51


 スポーツランドSUGOがある宮城県はまだ梅雨明けが発表されておらず、この影響からか雨予報で、予選前には雷が鳴ったり、雨も少々降るなどしてGT300クラスQ1ではウェット宣言の下、予選が行われました。
 
 そのGT300クラスQ1であった赤旗中断の影響で、6分遅れてGT500クラスの予選Q1がスタートしました。


 カルソニック IMPUL GT-Rは今回もQ1を担当するのは、ヤン・マーデンボロー。気になる路面コンディションは、GT500クラスQ1開始時には路面がほぼ乾き、ドライコンディションで行われました。

カルソニック IMPUL GT-R 2017スーパーGT第4戦SUGO

 
 15分間で行われましたが、開始後前半はピット内にステイ。残り時間6分となるところでコースインし、アタックに臨みました。今季前半3戦連続でQ1敗退を喫しているため、是が非でもQ1で上位8台に入りQ2に進出し、安田裕信に繋げたいところでした。
 
 しかし、ヤンがマークしたベストタイムは1’12.201。上位が11秒台に突入しているなか、満足なタイムを出せず僅差でQ1敗退を喫し予選9位というリザルトとなりました。


7/23(日)決勝レース


天候:雨
コース:ウェット
気温/路面温度/湿度:25℃/27℃/73%(レース開始前)
観客動員数:2万6200人
決勝レース距離:3.737km×81Laps=302.697km
14:30パレードラップスタート


 決勝日は朝から雨が降ったり止んだりという不安定な天候となりました。そのなかでピットウォーク時に、7月1日に70歳、古希の誕生日を迎えた監督の星野一義の誕生会も開かれ、ニッサンドライバーが集結し、カーナンバー1のカルソニックスカイラインに模したケーキでお祝い。和やかな雰囲気でスケジュールが進行していきました。


 スタート直前、雨がぱらつき始めタイヤ選択に頭を悩ませました。15台中11台がウェットタイヤを選択するなか、カルソニック IMPUL GT-Rはスタートドライバーを務めるヤン・マーデンボロ—がスリックタイヤでレース序盤を戦うことを決意。
 
 チームは雨を得意とするヤンの走りに期待し後押ししてレースへと送り出しました。パレードラップ、フォーメーションラップを1周ずつ終えてレースがスタート。オープニングラップ、コース上雨量が増えてしまったことでスリックタイヤではグリップせず、ヤンは9位から11位に順位を落とします。
 
 スリックタイヤでスタートしたGT500クラスの4台はまとまって最下位グループを走り、3周目にはなんと、ウェットタイヤで走行するGT300クラスの集団にも飲み込まれてしまう苦しい展開となってしまいました。
 
 ヤンは、その後すぐGT500クラスのトップ集団に追いつかれ、序盤にして周回遅れとされるところでしたが、GT300クラスのマシンがクラッシュしたことで6周目にセーフティーカーが導入。コース上の原状復帰とマシンの隊列を整列している間にGT500の隊列に戻ることに成功。
 
 この時に雨が弱まっていたコース上の地点もあり、雨が上がりコースが乾いた時に一気に上位へ進出できる可能性もありましたが、11周目にレースがリスタートされると、スタート直後と同じ展開に陥ってしまいます。順位は変わらず11位を走行しますが、トップから2周遅れという苦しいレースとなりました。

カルソニック IMPUL GT-R 2017スーパーGT第4戦SUGO

 
 さらなる遅れをとることはできないので、天候の好転を期待しつつ、ドライバー交代が許されるレース全体の1/3に達する27周目まではピットインを避けたいところでしたが、明らかにペースが悪く、21周目に苦渋のピットイン。
 
 ドライバーはヤンのままでタイヤをウェットタイヤへ交換し、給油も行いコースへ復帰。周回遅れでレースを走行しますが、その後は本来のペースを取り戻します。41周目にふたたびクラッシュがあり、セーフティーカーが導入。
 
 47周目にリスタートさせると、同時のタイミングでピットイン。安田裕信へドライバー交代を行い、コースへ戻ります。その直後コースの2か所でアクシデントがあり、3回目のセーフティーカーが導入。53周目にレースがリスタート。
 
 後半戦、11位を走行しポイントが加算できる10位以上に何とか食い込みたいところでしたが、トップには3周遅れ、すぐ前の10位を走るマシンにも1周遅れとされ、安田は非常に苦しい後半戦を走りました。11位のままレースフィニッシュ。無念のノーポイントに終わりました。


 ギャンブル性が強かった今回のレース、雨に翻弄された挙句、攻めたタイヤ戦略が裏目に出て苦い幕切れとなりました。また結果的に全車に優勝のチャンスがあり、見どころも多々あったなか、結果を残せず残念な週末となりました。
 
 しかし、すぐ2週間後には第5戦が富士スピードウェイで開催されますので、これまでの内容を見直し、ふたたび表彰台へと戻れるように取り組んでいきます。引き続き、TEAM IMPULのカルソニック IMPUL GT-Rへのご声援をよろしくお願いします。


カルソニックIMPUL GT-R 2017年シーズン ここまでの戦績


第1戦岡山 予選13位 決勝8位
第2戦富士 予選12位 決勝14位
第3戦オートポリス 予選9位 決勝7位
第4戦SUGO 予選9位 決勝11位


ドライバーズランキング 15位
チームランキング 12位(第4戦SUGO終了時点)


TEAM IMPUL Next Race&Event Information


●スーパーGT第5戦 8/5(土)〜6(日) 富士スピードウェイ
●全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦 8/19(土)〜20(日) ツインリンクもてぎ
●スーパーGT第6戦 8/26(土)〜27(日) 鈴鹿サーキット


ドライバーからのコメント


安田 裕信 Hironobu Yasuda
「富士で流れを変えたいと思います。雨の中、応援ありがとうございました」


ヤン・マーデンボロー Jann Mardenborough
「勝つためにギャンブルに出ましたが残念でした。引き続き頑張りますので、皆さんサポートよろしくお願いします。富士で流れを変えたいと思います。雨の中、応援ありがとうございました」


公式サイト:http://www.impul.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/IMPUL_official
Facebook:https://www.facebook.com/IMPUL.official


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