2024年のGTワールドチャレンジ・アジアはさらに発展か。さまざまなプランが進行中

2023年7月26日(水)14時2分 AUTOSPORT web

 2023年のファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSは、7月21〜23日にモビリティリゾートもてぎでシリーズのうち第4ラウンドを終えた。日本勢が数多く参戦するジャパンカップとしては3ラウンドを終えることになったが、今後のシリーズ、そして2024年に向けて、非常に楽しみな内容も聞こえ始めている。


 2022年から日本で4ラウンドを開催し、マレーシアやタイ、台湾など、アジアのチームとともに数多くの日本チームが参戦し盛り上がりをみせているGTワールドチャレンジ・アジア。今季はさらに多くのエントリーが集まり、毎戦30台を超える車両が戦っている。


 そんなシリーズは、今季すでに第4ラウンドまでを終えたが、8月に岡山国際サーキットで開催される第5ラウンドではGT4のみで戦う『GT4ジャパン』としての単独レースも開催予定。またすでに、エントラントに対しては2024年に向けたカレンダーの計画もミーティングで出されたという。


 2024年に向けてチームに提示された情報によれば、来季はさらに中国でのレースを加えることになりそうだが、GTワールドチャレンジ・アジアの6戦、さらにジャパンカップは4戦という開催は変わらなそうだ。それというのも、6月にスポーツランドSUGOでのレースが復活し、これには日本のチームだけが参加するというプランなのだという。


 ただ、カレンダーについてはまだまだ流動的で、シリーズを運営するSROモータースポーツ・グループのベンジャミン・フラナソビッキは取材に対しその可能性を認め、SUGOでのレースが日本チームのみとなっても「ライブテレビなど体制はGTワールドチャレンジ・アジアのまま」と同様の体制で開催したい意向を示したが、それでも「チームの声を集めなければならない」とエントラントから広く意見を求めたいと語った。


 またフラナソビッキは、シリーズの参戦台数について「35台が適正だと考えている」という。ただ、今季も含め日本チーム、さらに渡航制限が解かれ中国、香港のチームのエントリーが増加し、35台を大きく超える関心が寄せられているのは他チームからも多く聞かれている。そのため、2024年はGTワールドチャレンジ・アジアとしてはGT3のみ、併催として、岡山でも開催が予定されているGT4のみのレースを開催するプランがあるようだ。


 さらに台数が増えてしまった場合、GTワールドチャレンジ・アジアと『GTワールドチャレンジ・ジャパン』を分割して開催するプランもあるようだが、アジアチーム、日本チームがお互いに相まみえるのがエントラントにとってもファンにとっても望ましいところ。フラナソビッキは「魅力を感じている人たちを広く招きたいと考えている」ものの、こちらも同様に「チームの声を集めなければならない」と語っている。


 GT3カーによる僅差の、白熱の戦いが展開されているGTワールドチャレンジ・アジア。2024年はどんなシリーズとなるのか、フラナソビッキは「間もなく発表できると思う」と語っており、正式に発表の内容が気になるところだろう。

SROモータースポーツ・グループのベンジャミン・フラナソビッキ

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