『グランツーリスモSPORT』スタジオツアーに参加。『リバリーエディター』は圧巻の仕上がり

2017年7月28日(金)18時20分 AUTOSPORT web

 10月19日の日本発売に向けてプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』の開発を進めているポリフォニー・デジタルが、7月26日にメディア向けスタジオツアーを開催した。


 世界累計販売本数7690万本を超えるリアルドライビングシミュレーター最新作のグランツーリスモSPORTは、最先端のグラフィック表現や、刷新された車両挙動シミュレーション、FIAと連携した『スポーツモード』を搭載するなど、ゲームファンのみならず、モータースポーツファンも待望のタイトルだ。


 今回のスタジオツアーでは、その開発現場が披露されると同時に、開発を率いるポリフォニーデジタル代表取締役である山内一典氏がゲームの見どころを解説。また、試遊ブースも用意された。

グランツーリスモシリーズの開発を率いる山内一典氏


 ツアー冒頭、山内氏は「グランツーリスモSPORTは、従来のシリーズよりも巨大なタイトルになっていて、実際に触らないと全貌が伝わらないと思った」とメディアツアー開催の理由を語った。


 続いて、山内氏は本作の要素を解説。スポーツモードや“7歳から77歳までプレイできるゲーム”とするために刷新された『ドライビングスクール』や『ミッション・チャレンジ』、『サーキットエクスペリエンス』などについて説明された。


 特にドライビングスクールやミッションチャレンジは「初めてグランツーリスモを遊ぶ方、久しぶりにグランツーリスモに帰ってきた方でも楽しめるよう」に設計され、新たに攻略のコツが解説されているチュートリアルビデオも収録。従来作でギブアップを強いられてきたレースゲーム初心者には嬉しい機能だ。


 サーキットエクスペリエンスは、ゲーム内に収録されている各コースを習熟できるモード。ニュルブルクリンクのような長いコースはセクションごとに分かれており、着実にコースの攻略法を習得できる。

オリジナルのマシンを作ることができる『リバリーエディター』


 そして今作最大の目玉といえるのが、プレーヤーが自由にデカールを貼り、文字通りオリジナルのマシンを作り出せる『リバリーエディター』。


 リバリーエディターには、あらかじめ多くのメーカーロゴが収録されており、これを組み合わせることでオリジナルのカラーリングを生み出せる。ボディはもちろん、タイヤ銘柄やヘルメットやレーシングスーツまでも、オリジナルのデザインで仕上げられる点は嬉しいところ。


 このリバリーエディターで作り上げたクルマで、実際にレースを戦うことができるほか、写真撮影モード『スケープス』を使えば、京都やフィヨルド、ニュルブルクリンクなど、世界各地のロケーションで写真を撮影することが可能になっている。


 このリバリーエディターとスケープスの組み合わせは、奥が深く、ツアーでも多くのメディアが虜になっていた。


 ゲームの概要が説明された後は、実際にゲームが作られている開発フロアを山内氏が案内。ここではゲームに収録されているクルマのモデリングデータ制作は、ひとりのアーティストが全行程を担当し、ボディの外観から内装、ワイパーやライト、フレークのサイズに至るまで忠実に再現されていること、サーキットも路面を車載レーザーでスキャンしていること、そのサーキット周辺の木々なども、現地に生えている植物をもとに忠実に再現していることなどが明かされた。

「すぐに現場に出られるように」と、スタジオには出張用機材が詰まった棚が用意されていた
ゲームに収録するために、実在しないGT3カーを作ることもあったという
スタジオの休憩スペースにはクルマ関連雑誌がずらりと並ぶ


 スタジオツアーの後は、試遊の時間が設けられ、タイムアタックやレース、上述のリバリーエディターやスケープスなど、ゲームをプレイすることができた。

グランツーリスモSPORTにはニュルブルクリンクが収録される
グランツーリスモSPORTに収録される東京エクスプレスウェイ


 実際にゲームをプレイして、まず目を奪われるのは進化したグラフィック。そして実際にコースを走ると、再設計したというサウンドシミュレーターが、よりリアルなエンジンサウンドやトランスミッションノイズ、タイヤノイズを奏でるため、これまで以上の没入感を感じることができた。

VRドライブモードは、陽射しの熱気も感じる没入感を味わえる


 また、別売りの周辺機器『PlayStation VR』を使ったVRドライブモードでは、まさしくコクピットに収まった感覚を疑似体験でき、フロントウインドウから差し込む陽射しには、ステアリングを握る腕に熱気を感じたと錯覚するほど。


 ブレーキングポイントなども、通常のテレビ画面でプレイするよりも位置を掴みやすく、より実車に近いプレイフィールが得られるので、機会があればVRモードでの試遊をおすすめしたい。

グランツーリスモSPORTにはファン待望のポルシェが収録された


 そして、目玉と言えるリバリーエディター、スケープスについては、この機能単体でもゲームとして機能するのではと思うほどの仕上がり。今回はオートスポーツwebのロゴを事前に用意してもらうことができたので、さっそく今作から初収録されるポルシェに貼り付けてみた。

『スケープス』の撮影スポットは、光の情報などに加え、空間情報も内包。“写真の中にクルマを配置する”ことができるようになった


 実際に遊んでみると、ロゴのサイズや配置など、こだわり始めるとあっという間に時間が経ってしまう。またスケープスも、クルマの配置やライトの点灯、タイヤの切れ角だけでなく、カメラのシャッタースピードや露出、流し撮りなども細かく設定でき、写真好きにはたまらない仕様だ。もちろん、カメラの設定にはフルオートも用意されているのでご安心を。

試遊ブースでグランツーリスモSPORTをプレイするメディア。このあと、LAN対戦なども白熱した


 今回、限られた時間のプレイで最新作の魅力や奥深さの片鱗を感じることができた。また、上述のドライビングスクールやミッション・チャレンジもやりこみ要素は充分。ここに、今回は体験できなかったオンライン対戦やスポーツモードが加われば、本作の魅力はより一層高まることは間違いない。


 そんなグランツーリスモSPORTの国内発売日は10月19日。通常版は6900円、スペシャルブックレットなどが付属するリミテッドエディションは9900円(ともに税抜き)で、絶賛予約受け付け中だ。


 ゲーム好きならず、モータースポーツ好き、クルマ好きなら遊んで損はないタイトルに仕上がっている。発売まで3カ月とまだ時間があるが、今からプレイ環境を整えておいて損はない。



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