ヤマハのロッシ「本当に長い戦いだった。表彰台は最高の気分」/MotoGP第3戦アンダルシアGP決勝コメント

2020年7月28日(火)17時41分 AUTOSPORT web

 7月26日にスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたMotoGP第3戦アンダルシアGPの決勝レースを終え、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダーがレースを振り返った。


■チーム・スズキ・エクスター


●アレックス・リンス
「決勝を走り切れたなんて本当に信じられないよ。スタート前グリッドに並んでいる時にすでに痛みがあったし、正直完走は難しいと思っていた。スタートはかなりうまく行ったんだけど、周回を重ねる毎に痛みがどんどん酷くなっていって、ラスト7周を迎えた時には、もうこれ以上は絶対に無理だと思ったんだ」


「でも今日決勝に出るために自分自身が頑張ってきたことや、それを可能にするために一緒に努力してくれたチームや医師達のことを考えたらどうしても諦めるわけにはいかなかった。本当に辛いレースだったけど、10位で完走できたことはまるで奇跡のようさ。これからまたリハビリを続けて、ブルノには少しでも良い状態で臨めるよう全力を尽くすよ」


●ジョアン・ミル
「今日は納得のいくレースができたし、チームの皆に感謝しているよ。レース中アクシデントやトラブルでリタイヤするライダーが多かったし、セカンドグループとのギャップもそんなに開いていなかったから、ひょっとしたら表彰台もいけるんじゃないかと思って最後までプッシュしたんだけど、残念ながらあと一歩で届かなかった」


「でもその差はわずか1.5秒だったし、路面温度が高い厳しいコンディションの中で良いパフォーマンスができて満足しているよ。先週末の決勝で序盤に転倒してしまったからデータがなくて不安もあったけど、チームの努力のお陰で長くて厳しいレースを安定した良いペースで走れたよ」


■ドゥカティ・チーム


●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「ヘレスでの2週間はタフなレースとなったが、良い面に目を向ければ、今後の分析に役立つ貴重な情報を収集することができた。午前中のウォームアップでは良いリズムで走ることができたが、午後になってコンディションが変化した。また、決勝レースでは、最初のラップから、コーナーの途中でブレーキを離すとフロントのグリップが感じられなくなるという問題に悩まされた」


「今週末に、このような症状が出たことは1度もなかった。そのため、あまり無理をせず、リスクを冒さずにポジションを維持することに集中した。予選の順位がもう少し良ければ、もっと上位でフィニッシュできていたかもしれない。この2週間で得られたデータをすべて分析して、次戦のブルノに臨みたい」


●ダニロ・ペトルッチ
「今日は、もっと良い結果が出せると思っていたので残念だ。リスキーな走り方はしていなかったので、クラッシュするとは思わなかった。おそらく、バトルをし過ぎて、タイヤがすでに摩耗していたのだと思う。ドヴィツィオーゾを追いかけているときに、ターン2で突然クラッシュしてしまった」


「今の目標は、トップグループで戦うための戦闘力を取り戻すことだ。次のサーキットは、ドゥカティのマシン特性にとって、このサーキットよりも少し有利なので、上位を狙いたい」


■モンスターエナジー・ヤマハMotoGP


●バレンティーノ・ロッシ
「とても久しぶりの表彰台だから、本当にうれしい。苦しい時期を乗り越えて復活できたと思う。今回はセッティングの考え方を変えて臨み、それがうまくいった」


「デビッド・ムニョスをはじめチームのみんなのおかげ。心から感謝している。スタート直後からペースが良く好位置につけることができたが、そのあとは本当に長い戦いだった。表彰台復帰は最高の気分。優勝とは違うが、それとよく似た気持ちだ」


●マーベリック・ビニャーレス
「レース中は呼吸することができなかった。マシンの調子はとても良かったから、クリアスペースを確保しようとオープニングラップでクアルタラロに仕掛けていったが、はらんでしまい、クアルタラロとロッシに抜かれてしまった。そのあとはロッシについて行ったが、呼吸が苦しくて急激に疲れてしまった」


「原因はよくわからない。おそらく周りのマシンの熱気だと思うが、とにかくそれ以上どうすることもできなかった。最後の5ラップのために力を温存し、終盤でリズムが上がって来たところでプッシュ。もしも1ラップ目の遅れがなければもっと良いレースになっていたと思う」

2020年MotoGP第3戦アンダルシアGP:バレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


■レプソル・ホンダ・チーム


●アレックス・マルケス
「MotoGPで2度目のレースとなったが、今日はいいレースができた。とてもうれしい。先週のスペインGPに比べたら明らかにいいセットアップが実現した。これが一番の目標だった。2週連続同じサーキットでレースがあるということで、いろいろなことを試せたし、前進するいい機会となった。そのアドバンテージをうまく活かすことができた。レースは先週に比べて9秒速くなった」


「今日のようなコンディションで前進できたこともうれしい。いいセットアップを見つけ、いいベースがあった。次はブルノだ。大好きなサーキットのひとつ。そこからの3週連続のレースでも前進するのが楽しみだ。いいシーズンスタートになったが、まだまだこれからだ」


■LCRホンダ・カストロール


カル・クラッチロー
「今日は厳しいレースだった。しかし、レース中盤に少しだけピットストップをしてレースを完走することができた。スタートでは前のライダーたちにすぐに追いついたが、何人かのライダーが転倒し、ポジションを落とした。今日は最後までベストを尽くした。残念ながら、左手首の怪我の影響で右腕への負担が大きく、マシンをホールドするのが厳しくなった」


「加えて、痛みのためにピットボードが見えづらかったので、ピットに戻った。そのとき、ポイント獲得圏内にいることがわかったので、レースに戻り13位でフィニッシュした。難しいレースだったが、ポイントを獲得することができた。次のブルノが楽しみだ」


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