ヘビーウエットでもヤマハファクトリーが1-2/全日本ロードSUGO公開テスト初日

　8月9日（日）・10日（月・祝）に宮城県・スポーツランドSUGOで、ようやく再開される全日本ロードレース選手権。その事前テストとも言える公開テストが、7月28日（火）に当地で始まった。

　しかし、この日は東北地方全体を雨雲が覆い、スポーツランドSUGOのある宮城県村田町には大雨洪水警報が出されていた。このため1本目の走行は何とか走れたものの、2本目はさらに雨足が強まる。その中、5台がコースインするが、すぐにピットに戻っていた。午後の走行は悪天候のため中止となってしまい、残念なテスト初日となっていた。

　ヘビーウエットとなった1本目のセッションでトップタイムをマークしたのは、野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）だった。タイムは1分41秒080。

「今シーズンから新たな車体セットを試していているのですが、そのセットの方で、ウエットコンディションを走るのは、初めてでした。最初は不安な部分もありましたが、しっかり機能していることを確認できたのは大きな収穫でした。中止は、正しい判断だったと思います。1本目でさえ、ストレートでホイールスピンを起こしている状態でしたから。明日はドライで走ることができればいいですね」と野左根。

　2番手に中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が1分41秒449で続きヤマハファクトリーが1-2。3番手には、水野涼（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）が1分41秒831で着けた。

「新型CBR1000RR-Rで初めてウエットを走りましたがドライでのフィーリングと同じ方向だったことが、分かったのが、よかったですね。もっとトップとのタイム差があるかと思いましたが、同じ1分41秒台だったこともポジティブでした」と水野。

　4番手にスポット参戦を発表したばかりの渡辺一樹（YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING）が1分41秒929、5番手に児玉勇太（TEAM KODAMA）が1分44秒109で続いた。6番手の名越哲平（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）がST1000クラスの、7番手の岡本裕生（51ガレージ ニトロレーシング）がST600クラスのトップとなった。

　ST600クラスのセッションも1本行われ、ここでは、國峰啄磨（TOHO Racing）が1分45秒253でトップ。ディフェンディングチャンピオンの小山知良（日本郵便HondaDream TP）もコースインするものの、計測4ラップをこなしたのみだった。この日、初めてゼッケン1を駆る姿をお披露目した。

　全日本ロードレース選手権 SUGO公開テスト初日のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロードSUGO公開テスト初日 4メーカー合同 走行1回目 タイム結果

■全日本ロードSUGO公開テスト初日 4メーカー合同 走行2回目 タイム結果

■全日本ロードSUGO公開テスト初日 ST600有料走行 走行1回目 タイム結果