世界が愕然とした井上尚弥の“神業” 反撃も許さぬ1秒の攻防に米識者は「フルトンに同情するしかない」と脱帽

2023年7月30日(日)7時0分 ココカラネクスト

フルトンを文字通り圧倒した井上。その異次元の戦いぶりに対する反響が続いている。(C)Getty Images

 天才ぶりを感じさせるテクニックだった。7月25日に東京・有明アリーナで行われたタイトルマッチで、WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者のスティーブン・フルトン(米国)を撃破した井上尚弥(大橋)のそれだ。

 8回にフルトンをリングに沈めるに至らせた右ストレートと左フックの連発も見事だった。だがしかし、より興味深かったのは、試合途中から幾度となく披露していたボディジャブからの左フックというコンビネーションだ。

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 スッと相手の懐に入り込むようにジャブを打ち込むと、咄嗟に放たれるフルトンの反撃を容易くかわし、すかさず左フックをかます。時間にしてわずか1秒。素人目には何が起きたかも判断できないであろうスピードで井上は繰り出し、王者に警戒心を強めさせながらダメージを蓄積させていった。

 図抜けた身体能力を誇る日本人戦士による“モンスター”たる所以とも言うべき技巧。このスピーディーな神業には、目の肥えた米ジャーナリストもあらためて賛辞を送っている。ウィリアム・デットロフ氏は自身のツイッターを更新。話題となった井上の攻撃シーンを引用したうえで、こう持論を記した。

「これはもうフルトンに同情するしかない。低い体勢でのボディーへのジャブに対して、右のオーバーハンドで反撃すると、イノウエは左にフックで捕えてくるんだ。もしもこれが私ならその場で階段を下りて、ロッカールームに直行していたはずだよ」

 世界で最も権威のあるボクシング専門誌『The Ring』が「イノウエのスピードとパワーが彼とフルトンを分けた」と分析し、「イノウエはまるで最高級のスポーツカーがいとも容易くライバルを置き去りにするのを見ているかのようだった」と絶賛した一戦。難攻不落のフルトンを圧倒した戦いぶりに対する反響は、まだまだ収まる気配がない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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