DTM参戦のアプト・スポーツラインがドイツの水害支援へユニークなオークション実施へ

2021年7月31日(土)21時53分 AUTOSPORT web

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権をはじめ、フォーミュラEやエクストリームEなど、さまざまなモータースポーツ活動を行う名門アプト・スポーツラインが、7月14〜15にドイツ西部を襲った集中豪雨被害を受けた被災者への支援活動の一環として、非常にユニークな支援活動をDTMで行うことになった。


 7月14〜15にドイツ西部を襲った集中豪雨被害では、土石流に巻き込まれて家屋倒壊や浸水被害に遭うなど、広範囲の市町村が大きな被害を受けた。ニュルブルクリンク近郊の市町村の被害が特に大きく、多くのモータースポーツ関係者やその家族も被災し、モータースポーツ界に衝撃を与えた。それゆえに、災害発生と同時にいち早くモータースポーツの輪を通じ、ドライバーやチーム関係者、DMSBドイツ・モータースポーツ協会、DSKドイツ・スポーツドライバー連合等がお互いに声を掛け合って募金活動や物資の供給に疾走し、その輪はどんどん広がっている。


 そんななか、アプト・スポーツラインがユニークな権利をオークションに出し、その収益を募金に充てることになった。オークション落札者は、2021年のDTMのレースウイークで土曜か日曜の好きな日を選び、レース中にチーム首脳陣やエンジニアと並んでサインガードに座り、無線を聞きながらエンジニア気分でレースを楽しめるという。


 レース本番のサインガードといえば、チーム内でもごく限られたメンバーしか座ることができない重要なポジションとあり、モータースポーツファンにとっては争奪戦となりそうだ。


 またアプト・スポーツラインでは『ミート&グリート』と題したオークションも行う。この権利ではレースウイーク中にチームのピット内で自由に滞在できるだけでなく、チームのケータリングも一緒に提供される。


 また、マイク・ロッケンフェラー、シェルドン・ファン・デル・リンデ、ソフィア・フローシュといったチームに所属するドライバーと間近に“チームメイト”として接することができるという非常に魅力的なパッケージとなっている。


 オークションは7月29日のドイツ時間の午前9時に開始し、8月6日の午後12時に締め切られ、最高金額を提示したファンにその権利が与えられる。見事落札できたファンにはメールで連絡が入り、5日以内に銀行振込完了とともに、その権利が確定するという仕組みになっている。落札金額は全額復興のための市民ファンドへ寄付されるとのことだ。

アプト・スポーツラインのアウディR8 LMS

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