ELMS:コロナ再流行により第3戦バルセロナが中止に。ポール・リカールで代替開催へ

2020年8月7日(金)12時10分 AUTOSPORT web

 F1スペインGPの舞台でもあるカタロニア・サーキットで8月29日に開催が予定されていたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦バルセロナ。同ラウンドがスペインでの新型コロナウイルス感染者数の増加によってキャンセルされ、フランスのポール・リカールで代替戦が行われることがアナウンスされた。


 ELMSは先月、南仏ポール・リカールで、開幕が延期されていた2020年シーズンをスタートさせた。今月9日には第2戦スパ・フランコルシャンが実施される予定だが、同じく8月の下旬にセッティングされていた第3戦バルセロナがキャンセルされることとなった。


 スペインではここ数週間の間に新型コロナウイルスの感染者がふたたび増加しており、これらの地域からイギリスを含む欧州各国へ入国する人々に対して行われる検疫が再開されている。


 この影響を鑑みてシリーズはカタロニア・サーキットでのレース開催を断念。当初予定されていたスケジュールはそのままに、開催地をポール・リカールに移して第3戦を行うことを決めた。


 ELMSのジェラール・ヌーブCEO(WEC世界耐久選手権のCEOでもある)は検疫の復活が9月19〜20日に行われるWEC第7戦ル・マン24時間レースに向けた準備に支障をきたすと説明した。


「ELMSチーム、バルセロナ、ル・キャステレの組織チームと協議した結果、バルセロナ4時間レースをル・キャステレで同時期に行うイベントに置き換えるという難しい決断を下した」と彼は述べた。


「いまは複雑で不確実な状況にあり、そのなかでELMSのパドックで働くすべての人々の安全を保証することが我々の最優先事項だ」


「スペインのCOVID-19に関する現状をみたとき、私たちは理論的に考えてこのような行動を取ることになった。カタルーニャ(への移動)のリスクレベルは、帰国時の移動を制限するのに充分なほど高いと考えているんだ」


「(ル・マン24時間に出場する)チームはレースの数週間前に検疫などの措置を受け入れることはできないだろう」


「このような変更を好む人はいないだろうが、今日までの健康状態は私たちにいくつかの例外的な条件を課しているんだ」


 ヌーブは最後に両サーキットのチームに感謝の意を示すとともに、カタロニアの2021年カレンダーへの復帰を楽しみしていると語った。


「私たちはカタロニア・サーキットのスタッフの理解に感謝している。そして2021年にバルセロナに戻るのが待ちきれない」


「また、先月と同じ条件“無観客”でのELMS開催を許可してくれたポール・リカール・サーキットのチームにも感謝したい」

カタロニア・サーキットは2019年のELMS最終戦が行われ、2020年は第3戦が開催される予定だった。


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