2021年F1カレンダー案が完成間近。22戦を予定とCEOが発言

2020年8月13日(木)16時25分 AUTOSPORT web

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより大幅な修正を強いられた2020年カレンダーは、まだ後半部分が明らかにされていないが、F1はすでに2021年のレーススケジュールの大半を作り上げている。そしてそのスケジュールは、当初の2020年カレンダーにかなり似たものになるようだ。


「実のところカレンダーの準備はかなり整っている」とF1のCEOを務めるチェイス・キャリーは電話会議の中で述べた。
「2020年に集中するため、2021年についての発表はまだ行っていない。2021年(のスケジュール)確定に近づいているが、あと数カ所について契約を締結しなければならない」


「2021年シーズンは、今年の初めに予想されていたものにかなり似た内容にしている」とキャリーは付け加えた。


「ウイルスについて、またこれからどうなるのか見通すことにおいて、我々は他の誰よりも優れているというわけではない。我々はウイルス(問題に本格的)に取り組み始めてまだ約5カ月だ。そして(2021年)シーズンが始まる3月は7カ月先の話だ。ワクチンや治療、検査については長い時間をかけた議論が行われており、そうしたことは進化を続けていくだろう」


 多数の国々で開催するにはそれぞれ独自の課題が生まれることになるだろうが、3月のオーストラリアで開幕し、11月のアブダビで閉幕するという計画が立てられている。


「22の国でレースをするのだから、相当複雑な問題に対応していくことになる。だが、2021年には22戦のカレンダーを計画している」とキャリー。


「カレンダーの始まりには少し余裕を持たせ、後半を比較的忙しいスケジュールにするかもしれない」
「カレンダーに多少の柔軟性を持たせようとしている。だが完全に再編成するのではなく、微調整を行うくらいになるだろうと考えている」


「作業が進むにつれてもっと多くのことが分かってくるはずだ。進めていく間に調整を加えていく可能性がある」


 現在F1ではグランプリを無観客で開催している。世界の他のスポーツがファンの来場を許す場合、どのようなやり方をするのかを観察し、そこから学ぶつもりであると、キャリーは言う。


「我々の前には世界中からテンプレートとなる多数のケースが示され、そこから恩恵を受けることができる」とキャリーは語った。


 9月11日から13日にイタリアのムジェロ・サーキットで開催されるトスカーナGP(Grand Prix Della Toscana Ferrari 1000)では、限定された人数の観客が入場することになるかもしれない。

2020年フェラーリF1ムジェロテスト セバスチャン・ベッテル(フェラーリSF71H)

「ごく少数のファンを来場させる可能性があると我々が考えている最初のレースは、ムジェロになるだろう」とキャリーは語った。
「スケジュール終盤のレースでは、できる限り多くのファンを来場させたいと考えている。いくつかの国では、政府がもう少し日が近づいてから状況を見極めたいという意向を示している」


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