ヤ軍との大一番で1HR、4打点の爆発! “快挙”もやってのけた吉田正尚にNY紙も脱帽「隙を見逃さなかった」

2023年8月19日(土)18時26分 ココカラネクスト

鮮やかなスイングでホームランを放った吉田。その打棒に賛辞が集まった。(C)Getty Images

 日本球界屈指のスラッガーのギアがふたたび上がってきた。

 現地8月18日に、敵地で行われたヤンキース戦に吉田正尚(レッドソックス)が「4番・左翼」で先発出場。初回に放った今季13号の3ランホームランを含む4打数2安打4打点の活躍で、8-3の大勝に大きく貢献した。

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 これぞ4番と言える出色の働きだった。初回に1点を先制してなお無死一、二塁で迎えた第1打席では、相手先発ジョニー・ブリトーの投じた甘く入った89.9マイル(約144.6キロ)のチェンジアップを強振。右中間へとかっ飛ばす一発をマークした。

 7月25日のブレーブス戦以来、出場19試合ぶりの一発で勢いに乗った吉田は、その後も魅せた。2回1死一、二塁で迎えた第2打席には、絶妙なバットコントロールで外角への97.3マイル(約156.5キロ)の2シームをはじき返し、三遊間を破るタイムリーヒットを記録。早々に試合の趨勢を定めるような打点を挙げた。

 本拠地に集ったヤンキース・ファンからも痛烈なブーイングがこだました。それは裏を返せば、吉田の存在感が強まった証でもあった。

 2試合連続のマルチ安打を叩き出し、打率も.302とした吉田。因縁のライバルとの真夏の大一番で見せつけたパフォーマンスには、地元メディアも賛辞を惜しまない。日刊紙『Boston Herald』は「レッドソックスはヤンキースに最後のトドメを刺した」とチームの勝利を称えたうえで「ヨシダは2018年9月20日のムーキー・ベッツ以来、ヤンキースタジアムで4打点を記録した選手となった」と、伝統の一戦における快挙を強調した。

 また、ヤンキースの地元メディアも吉田の活躍に触れている。日刊紙『New York Post』は、借金2という苦境にある“贔屓チーム”の現状を「今シーズンは10月どころか、9月が来る前に終わってしまったようだ。空振りが続く選手たちのバットには白旗がついているように見える」と酷評。そして、「ヨシダはヤンキースバッテリーのピッチコムの故障というトラブルで生じた隙を見逃さなかった」と殊勲者となった30歳の日本人スラッガーを称えた。

 ヤンキース戦で勝負強さを発揮した吉田。この試合前まで8月は、打率.271とやや苦しんでいた“ルーキー”だが、ここから再び打ち出しそうな気配を漂わせている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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