苦境のエ軍は大谷翔平との再契約を諦めるべき?米専門サイトが天文学的FA契約に持論「あまりに重すぎる」

2023年8月19日(土)7時0分 ココカラネクスト

間違いない苦境にあるエンゼルス。そうしたなかで大谷の去就も注目を集めている(C)Getty Images

 メジャーリーグのレギュラーシーズンもまもなく佳境を迎える。8年ぶりのポストシーズン進出を狙うエンゼルスは、依然として厳しい立場にあると言わざるを得ない。

 8月1日に締め切りとなったトレード市場において、エンゼルスは買い手に回り、積極果敢な補強に動いた。ルーカス・ジオリトやCJ・クロンなどを相次いで獲得。投打に厚みをもたらしたのに加え、今オフにFA(フリーエージェント)となるためトレードが濃厚視されていた大谷翔平も残留させた。

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 しかし、現時点でエンゼルスの目論見は外れたと言わざるを得ない。8月に入ってからのチーム成績は15戦で4勝11敗。同じアメリカン・リーグ西地区で上位争いを展開するマリナーズ、アストロズ、レンジャーズとの対戦では全カードで負け越しと、致命的な勝負弱さを露呈。ワイルドカード争いでもプレーオフ圏内のブルージェイズとは7ゲーム差と後退してしまっている。

 米野球データサイト『Fan Graphs』が算出するポストシーズン進出確率も0.9%にまで低迷しているエンゼルス。可能性はゼロではないが、もはや他力本願でしかない。それほど厳しい立場にある彼らだが、オフには球団の未来を変える戦いが待ち受けている。それは大谷との残留交渉だ。

 周知の通り、大谷は今オフのフリーエージェント市場の“目玉”だ。今季も2年連続での「2桁勝利&2桁本塁打」や「2桁勝利&40本塁打以上」といった数々の偉業をやってのけた天才の市場価値は計り知れない。一部の現地メディアの予想する契約は12年7億8900万ドル(約1151億9400万円)に達するなど、もはや天文学的値となっている。

 すでにマイク・トラウトと12年総額4億3200万ドル(約482億円)という超大型契約を締結しているエンゼルスにとって、先述の予想額に達しないにしても、大谷との再契約は非現実的だと言える。同様の見解は現地メディアでも展開されている。専門サイト『Halo Hangout』は「オオタニの真の価値からなるFA後の契約はエンゼルスにとって、あまりに重すぎる」と指摘。借金生活にある現状から「(再契約の)可能性は限りなく低い」と断じた。

「エンゼルスは、オオタニのために勝つ力があると示してこなかったのだ。彼を中心とした最も才能のあるロースターを擁している現在でさえ、彼らは勝利5割から2ゲームも下回っており、ポストシーズン進出の可能性はゼロに等しい」

 そして、同サイトは大谷との契約を早めに見限るべきというアイデアも提唱している。

「もしも、エンゼルスがオオタニを引き留めるなら、アルテ・モレノ(オーナー)はこれまでにないほどの改造に取り組まなくてはいけない。ただ彼を引き留めるためだけでなく、他チームと競合できるだけの強いロースターを揃えるためにも、途方もない金額を費やさなければならないのだ。年俸が7600万ドルまでに達するとは思わないが、仮にそうなれば、エンゼルスは後悔するようなオファーを出す前に、じっくり考える必要がある」

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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