“一刀流”でも大谷翔平の価値は落ちない! 米記者がFA去就に異論「彼は100年に1人のスター。才能はルースも及ばない」

2023年8月25日(金)10時30分 ココカラネクスト

規格外の活躍を続けてきた大谷。そのポテンシャルを米記者が高く評価した。(C)Getty Images

「悲劇的な夏だ」「これほど悲しいことはない」

 大谷翔平が右肘の内側側副靱帯損傷というニュースに世界に衝撃が走った。投打で異彩を放ってきた天才が予期せぬアクシデントに見舞われ、今季は「投手」を断念する運びとなった。

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 すでに8月25日(現地)から始まる敵地でのメッツとの3連戦に帯同する見込みと報道されている。靱帯の状態によるが、右肘に負担があまりない左打者であるためにプレーは可能という判断なのだろう。しかし、投手としては完全復活に相当な時間を要するのは間違いない。すでに2018年にメスを入れている大谷は、2度目のトミー・ジョン手術となれば、最低でも18か月は必要とも言われている。

「投手・大谷」が完全復活を果たすか不透明な状況に、米メディアでも悲観的な声が相次いだ。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「ショウヘイ・オオタニが野球のフィールドで過ごしたこの3年間は、1分1秒が贈り物だった。ユニフォームを着た中で最も完璧な球技の標本であり、100年もの間、選手がどちらかの道を選ぶことを要求されてきたこのスポーツにおいて、そのあり方を変えた」とレポートを掲載。エモーショナルな想いを綴った。

 まず、現地23日に行われたレッズとのダブルヘッダーについて、「オオタニはオオタニらしかった」としたパッサン記者は、第2戦も出場を続けた判断について「彼はすべてを知っていたはずだ。今にして思えば、とても健全に見えた瞬間は、今ではとても悲痛なものとなっている」と指摘。そして、「この水曜日に下された教訓は、あまりにも現実的だった。彼は未来から送られてきた人形などではなく、生身の人間なのだ」と嘆いた。

 そのうえでパッサン記者は「当たり前のように思っていた彼の偉業は当たり前じゃない。この怪我が投手としての彼の将来に何を意味するか。間違いなく彼のFA契約に関わってくる」と強調。そして、一部報道でなされている契約をするチームが減る、価値が落ち込むという見込みを真っ向から否定した。

「オオタニは他の選手ができないことをやってのける。そう、彼は“規格外”なんだ。もしも、彼が再び先発投手に戻りたければ、再び先発投手になる。オオタニはかならずアイデアに賛成してくれる球団を見つけるだろう。

 靭帯損傷という怪我の影響はある。だが、彼を獲得する幸運に恵まれた球団は、投手としての再生に時間をかかろうとも、ケン・グリフィー・ジュニア以来の大スターを手に入れることになる。彼は100年に1人のスターなんだ。その功績と名声においてベーブ・ルースと同様だ。そして才能においては、ルースでさえもオオタニに及ばない」

 はたして、稀代の天才はどう再起を遂げるのか。このショッキングな出来事をいかに乗り越えるかに世界が注目している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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