ローソンが3勝目。岩佐歩夢9位、佐藤万璃音12位【FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン レース1】

　現地時間8月27日（土）、2022年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャンのスプリントレース（決勝レース1）が開催され、リアム・ローソン（カーリン）が優勝。日本の岩佐歩夢（ダムス）は9位、佐藤万璃音（ビルトゥジ・レーシング）は12位だった。

　第6戦バクーでのアクシデントで負傷欠場していたカンポス・レーシングのラルフ・ボシュングが前日の予選で10番手タイムをマーク。上位10台にリバースグリッドが適用されるレース1をポールポジションから発進する。

　2番手はユアン・ダルバラ（プレマ・レーシング）となるはずだったがトラブルでフォーメーションラップに参加できず、レース不参加となりボシュングの隣は空白に。3番グリッドにテオ・プルシェール（ARTグランプリ）、4番グリッドはリチャード・フェルシュフォー（トライデント）。岩佐は13番手、佐藤は17番手スタートとなった。

　フォーメーションラップを行い、タイヤ交換義務のない18周のレースがスタートする。ボシュングがホールショットを奪い、後方では5番手スタートのローソンがインから3台を抜き去って2番手に浮上してオールージュを駆け上がっていく。プルシェールはスタートで出遅れ、フェルシュフォーが3番手へ。岩佐は10番手にポジションを上げて1周目を終えた。

　ペースに勝るローソンは2周目のケメル・ストレートでスリップストリームを使いボシュングを難なくパス。ここから独走体制を築いていく。

　以降サーキット全体で淡々とレースが進むが、4番手のジャック・ドゥーハン（ビルトゥジ・レーシング）が少しずつフェルシューフォーとの差を詰め6周目のケメル・ストレートエンドで3番手に浮上。フェルシューフォーはペースが上がらず、ドゥーハンとの差が6秒以上開いてしまった。

　レースが動いたのは11周目、9番手のローガン・サージェント（カーリン）がクラッシュしセーフティカー（SC）ランに。これでローソンは築いた5秒のマージンがキャンセルされ、タイヤが厳しくなっていたドルゴヴィッチや佐藤ら半数近いマシンがピットインしてタイヤを交換する戦略を決断。トップのローソンや岩佐はステイアウトを選択する。

　レースはローソン、ボシュング、ドゥーハン、フェルシュフォーのオーダーで15周目に再開。ローソンはいいリスタートを切ってボシュングをDRS圏内から弾き出す。後方ではタイヤ交換組が勢いに乗って上位勢をパス、ドルゴヴィッチは8番手リスタートの岩佐に迫る9番手まで一気に順位を上げた。

　そしてレースはファイナルラップへ突入。ドゥーハンがボシュングを捉えて2番手へ、後方では5番手まで順位を上げてきたドルゴヴィッチが4番手に。ペースに勝るドルゴヴィッチではあったがボシュングまでは0.642秒足らず4位でフィニッシュすることとなった。

　優勝はローソンで、F1でのフリー走行デビューを勝利で祝うこととなった。2位にドゥーハン、3位には負傷から復帰したボシュングが、こちらも自らを祝う表彰台獲得という形に。岩佐は9位、佐藤は12位でレースを終えている。

　フィーチャーレース（決勝レース2）は日本時間8月28日（日）の17時30分からスタートする。

■FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン スプリントレース（決勝レース1）　リザルト