注目のアーセナル対リヴァプール…英国紙「学んだ5つのこと」を紹介

2017年8月28日(月)13時55分 サッカーキング

リヴァプールに完敗したアーセナル [写真]=Getty Images

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 プレミアリーグ第3節が27日に行われ、リヴァプールとアーセナルが対戦。注目の大一番は、アーセナルを終始圧倒したリヴァプールが4−0の勝利を挙げた。試合後、イギリス『インディペンデント』が「学んだ5つのこと」を紹介している。

1.アーセナルの“無人の中盤”
 アーセナルは伝統的にしっかりとMFの枚数を揃えるチームだが、この試合では中盤が“無人”に見えた。スイス代表MFグラニト・ジャカとウェールズ代表MFアーロン・ラムジーの中盤2人は、リヴァプールのMF陣に完全に抑え込まれ、時に責任を放棄するような場面さえあった。ライバルチームを見ると、チェルシーはフランス代表MFエンゴロ・カンテ、マンチェスター・Uはセルビア代表MFネマニャ・マティッチ、トッテナムはイングランド代表MFエリック・ダイアーといった選手たちが中盤の軸を形成しており、アーセナルに何が必要なのかは明白だ。

2.マネはコウチーニョよりも上
 バルセロナが必死でブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョを勧誘するなか、リヴァプールの攻撃陣は同選手が不要なことを指揮官に示した。セネガル代表FWサディオ・マネはこの試合でも抜群の切れ味を披露。エジプト代表MFモハメド・サラーやブラジル代表FWロベルト・フィルミーノと組む前線トリオは実に流動的だった。そして彼らの背後からはイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、ドイツ代表MFエムレ・ジャン、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムが押し上げてくる。そうなると、問題はコウチーニョをどこで起用するかだ。1億3800万ポンド(約195億円)の選手をベンチに置くぐらいなら、換金した方が良いのではないだろうか。

3.保守的すぎるヴェンゲル監督
 アーセン・ヴェンゲル監督は手堅い勝負で引き分けを狙い、クラブ記録の移籍金で獲得したフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットをベンチに置いた。だが、アーセナルはリヴァプールに簡単に引き裂かれた。0−2とリードされて迎えたハーフタイムには、ラムジーに代えて守備に特徴のあるフランス人MFフランシス・コクランを投入。そして、ラカゼットをようやくピッチに送り込んだのは60分過ぎのことだった。負けている試合で守り切ろうとするのは、何ともお粗末な作戦である。夏の移籍市場が閉まるまでの残り4日間で劇的な変化がなければ、アーセナルは今シーズンもトップ4入りを逃しそうだ。

4.エジルは契約更新に値するのか?
 アーセナルとの契約が残り1年となったドイツ代表MFメスト・エジルとチリ代表FWアレクシス・サンチェスは、ヴェンゲル監督にとって最大の悩みの種だ。サンチェスの復帰はチームに活気をもたらすはずが、散々なパフォーマンスとなってしまった。そしてエジルは、またしてもビッグゲームで“透明人間”となっていた。エジルは契約延長が予想されるが、彼はあくまで贅沢な選手であり、ビッグチームとの大一番では何もやってくれない気がする。

5.ようやくリヴァプールは優勝候補に
 アーセナルに大勝して、首位マンチェスター・Uに次ぐ2位につけたリヴァプールは、プレミアリーグの優勝争いに名乗りを上げたようだ。今のリヴァプールは、ユルゲン・クロップ監督が求めてきた圧倒的なスピードと抜群の決定力を披露している。アーセナル戦のようなプレーができるなら、国内で“最も見たいチーム”の1つと言えるし、その他全てのチームにとって脅威となる。あとは夏の移籍市場が閉まる前にDFラインを強化するだけだ。リヴァプールと優勝争い挑戦権の間に立ちふさがる唯一の壁はそれだけなのだ。

(記事/Footmedia)

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