メルセデス・ベンツ、航続528kmを誇る革新的電動モデル『EQE SUV』発表。導入記念車も設定

2023年8月30日(水)17時0分 AUTOSPORT web

 サルーン系のラインアップと同様、メルセデス・ベンツが展開する電動ブランド“EQ”から、革新的なテクノロジーとサステナビリティを兼ね備えたラグジュアリーSUVと謳われる『EQE SUV』が登場。まずは“EQE 350 4MATIC SUV”と、高性能版“メルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUV”の2機種にローンチエディションが用意され、8月25日より予約注文の受付が開始されている。


 この5月に導入された『EQS SUV』と同じく、プレミアムな電気自動車として専用プラットフォームをもとに誕生した同車は、機能性やエアロダイナミクスに対する厳しい要求を満たす「目的に沿ったデザイン」を採用。EVならではのパッケージング面での有用性を活かしたエクステリアは、Cd値(空気抵抗係数)0.25という空力における機能性も兼ね備えた先進の美しさを表現する。


 AMGラインエクステリアが標準となる“EQE 350 SUV”のフロントバンパーは、左右エアインテークとフリックを拡大し、下部にクロームトリムをアクセントにしたAウイングデザインを採用。一方の“EQE53 SUV”は、上部にライトバンドを配したAMGバッジ付専用縦型ブラックパネルと、ハイグロスブラックのAウイング、フロントスプリッターとフリックを採用し、スポーツモデルらしい精悍で逞しいフロントデザインに仕上げられた。


 一方のインテリアでも“EQE53 SUV”に標準装備のMBUXハイパースクリーンが象徴的な装備のひとつとされ、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側の有機ELフロントディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成。


 トリムには“EQE 350 SUV”にレーザーカットバックリットインテリアトリム(メルセデス・ベンツパターン)を。同“EQE53 SUV”にはアンスラサイトライムウッドセンタートリムを設定し、前車ではスポーツシートが標準とされた。

EVならではのパッケージング面での有用性を活かしたエクステリアは、Cd値(空気抵抗係数)0.25という空力における機能性も兼ね備えた先進の美しさを表現する
最高出力は292PS(215kW)、最大トルクは765Nmを発生し、トルクシフト機能によって前後のモーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われ、前後駆動力配分はつねに効率的かつ最適化される
シート表面は本革のカバーを上から掛けたように見えるデザインが施され、輪郭に沿って照明付きパイピングが施されることで雰囲気のある室内空間を演出


■新機構“ディスコネクトユニット”採用でモーターによる抵抗を低減


 シート表面は本革のカバーを上から掛けたように見えるデザインが施され、輪郭に沿って照明付きパイピングが施されることで雰囲気のある室内空間を演出。また“EQE53 SUV”には、サイドサポートの大きな張り出しを備えたAMG専用デザインのナッパレザーシートが装備される。


 注目のパワートレインでは兄弟モデル同様、前後アクスルに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)を採用。PSMではACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられており、ローター自体に通電の必要がなく効率的な運用が可能になるとともに、三相の巻線を2重で備える六相式を採用することで強力なトルク特性がもたらされる。


 これにより最高出力は292PS(215kW)、最大トルクは765Nmを発生し、トルクシフト機能によって前後のモーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われ、前後駆動力配分はつねに効率的かつ最適化される。


 さらに新たな機構としてディスコネクトユニット(DCU)も搭載し、フロントのeATSにアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにし、モーターによる抵抗を極力低減。高速巡航時にはクラッチを切り離すことで後輪駆動のみとし、エネルギー容量89kWhの電池消費量を抑制することが可能となり、航続可能距離は“EQE 350 SUV”が528km(WLTCモードの一充電走行距離)としている。


 そのほか定番のADASやコネクテッド機能に加え、サービスをオンラインで購入可能な“Mercedes me Store”なども用意され、価格はEQE 350 4MATIC SUVが1369万7000円、同じくメルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUVが1707万円(ともに税込)に。双方ともに右ハンドル仕様となり、前車は予約注文受付同日から、後車は10月以降のデリバリーが予定されている。詳細は以下のメルセデス・ベンツの公式ホームページまで。


・EQE 350 4MATIC SUV:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqe/overview.html
・メルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUV:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqe/amg.html

“EQE 350 4MATIC SUV”と、高性能版“メルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUV(写真)”の2機種にローンチエディションが用意される
“EQE53 SUV”にはMBUXハイパースクリーンが標準装備され、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側の有機ELフロントディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成される
“EQE53 SUV”には、サイドサポートの大きな張り出しを備えたAMG専用デザインのナッパレザーシートが装備される

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