「恥辱の敗退だ」3連敗の中国に母国メディアも嘆き パリ五輪出場争いも「日本が最も有利」と諦めムード【バスケW杯】

2023年8月31日(木)16時0分 ココカラネクスト

要所でミスを繰り返し、プエルトリコに敗れた中国。そんな代表チームのパフォーマンスに母国メディアも嘆きの声を上げた。(C)Getty Images

 白熱するFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)にあって、中国代表は1次ラウンドで屈辱的な3連敗を喫した。現地8月30日に同ラウンドの最終戦が行われ、プエルトリコ代表に89-107で完敗。B組最下位が確定した。

【動画】屈辱的な3連敗を喫した中国。プエルトリコ戦を振り返る

 開幕前の下馬評では、1次ラウンド突破が有利とされていた中国。しかし、いざ大会が始まると、セルビアとの初戦を落とすと、初出場の南スーダンにも黒星。崖っぷちに追い込まれた状況で迎えたプエルトリコ戦は、第3クォーターで追い上げをみせたが、徐々に突き放され、終わってみれば18点差。なす術なく敗れた。

 今大会はアジア勢で1位となれば、パリ五輪出場権を確定できる。しかし、痛恨の3連敗によって、それも中国にとっては過酷な状況になっている。ゆえに母国メディアでは悲観的な声が上がっている。

 中国のスポーツメディア『捜狐』は、試合後に「最後の局面でミスを犯した。相変わらず集中力を欠く習慣がある」と嘆いたサーシャ・ジョルジェヴィッチ監督のコメントを紹介。そのうえで「試合前まではベスト16に行く可能性も残されていた。しかし、結果的にチームは再び失望させた。この3連敗は恥辱の敗退だ」と代表を糾弾した。

 ここから中国は17〜32位を決める順位決定戦に回る。しかし、すでに1次ラウンドにおけるアジア勢で唯一の勝利をあげている日本がベネズエラとカーボ・ベルデに勝利をすれば、パリ五輪出場は確定的となる状況だ。

 それだけに中国国内も“諦めムード”が漂っている。今大会の代表について「この成績は国家を代表するチームとは思えない。ほぼ崩壊している」とも嘆く『捜狐』は、日本有利の状況を踏まえて次のように論じている。

「すでにフィンランドを打ち破っている日本がアジアで最も有利なチームだ。中国にとって順位決定戦で当たるフィリピンとアンゴラは強敵だ。さらに言えば、仮に彼らに勝てたとしても、日本が連勝を収めれば、たとえ100点差で勝ったとしても、それは何の役にも立たない」

 五輪出場権獲得は悲願だが、中国はすでに戦意を喪失している感が否めない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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