カワサキ、ニンジャZX-10Rシリーズをモデルチェンジし10月から導入国で順次発売。国内でも販売予定
2018年9月2日(日)11時20分 AUTOSPORT web
川崎重工は9月2日、スーパースポーツモデルのNinja ZX-10Rシリーズの4車種、ニンジャZX-10R、ニンジャZX-10R ABS、ニンジャZX-10RR、ニンジャZX-10R SEをモデルチェンジし、2018年10月1日から導入国で順次発売。国内ではカワサキモータースジャパンが販売の調整を行っているという。
2004年のデビュー以来、世界中のレースで活躍しているニンジャZX-10R。スーパーバイク世界選手権(SBK)では、2013年にトム・サイクスが同マシンでチャンピオンを獲得。2015年と2016年にはジョナサン・レイがチャンピオンを獲得している。2017年には、ニンジャZX-10Rをサーキット走行に特化させたニンジャZX-10RRをSBKに投入し、レイがSBK史上初の3連覇を果たした。
そんなニンジャZX-10Rシリーズがモデルチェンジ。2019年モデルのニンジャZX-10Rはエンジンを改良し、出力が200馬力から203馬力にアップ。また、ニンジャZX-10RRとニンジャZX-10R SEにのみに採用されていたデュアルディレクションKQS(カワサキ・クイック・シフター)が全モデルに標準装備され、クラッチ操作不要でシフトアップ/ダウンが可能となった。ハイエンドモデルのニンジャZX-10R SEには、傷を自己修復し、高品質な外観を維持するハイリーデュラブルペイントが施される。
サーキット走行に特化させたニンジャZX-10RRは、全世界で500台の限定販売。ハンドルのトップブリッジには車名ロゴをあしらったシリアルナンバープレートが装着される。エンジンには、軽量かつ耐久性の高いパンクル社製のチタニウム製コネクティングロッドを採用。最高回転数を引き上げ、出力やエンジンレスポンス、ハンドリング性能を向上させたという。エンジン出力は204馬力を発揮する。
ニンジャZX-10Rの2019年モデルは、欧州、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、インドネシア、タイ、フィリピンなどへ導入。2018年10月1日以降に導入国で順次発売がスタートし、日本では2019年の春頃に販売が予定されている。車両価格に関しては、準備が整い次第発表とのことだ。
発表されたニンジャZX-10Rシリーズ4車種の主要緒元は以下。
【主要諸元】
商品名/型式 | Ninja ZX-10R ABS/ZX1002EKF Ninja ZX-10R/ZX1002FKF Ninja ZX-10RR/ZX1002GKF Ninja ZX-10R SE/ZX1002HKF |
全長×全幅×全高 | 2,085mm×740mm×1,145mm |
軸間距離 | 1,440mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 835mm |
キャスター/トレール | 25.0度/107mm |
エンジン形式/弁方式 | 水冷4ストローク4気筒/DOHC4バルブ |
総排気量 | 998㎤ |
内径×行程 | 76.0×55.0mm |
圧縮比 | 13.0:1 |
始動方式 | セルフスターター |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 3.7 L |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
ギヤ・レシオ | 1速:2.600(39/15) 2速:2.222(40/18) 3速:1.944 (35/18) 4速:1.722 (31/18) 5速:1.550 (31/20) 6速:1.391(32/23) |
一次減速比/二次減速比 | 1.681(79/47)/2.294(39/17) |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
懸架方式 | 前:テレスコピック(倒立) 後:スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク) |
タイヤサイズ | 前:120/70 ZR17M/C(58W) 後:190/55 ZR17M/C(75W) |
ブレーキ形式 | 前:デュアルディスク 330mm(外径) 後:シングルディスク 220mm(外径) |
ステアリングアングル(左/右) | 27度/27度 |
車両重量 | 206kg(Ninja ZX-10R ABS/Ninja ZX-10RR) 204kg(Ninja ZX-10R) 208kg(Ninja ZX-10R SE) |
燃料タンク容量 | 17 L |
※数値は海外仕様
※諸元値に関しては変更の可能性あり。
※主要諸元はカワサキの特定条件で測定した参考値