【巨人】窮地のチームを救ったスーパールーキー 門脇誠 内野ポジションの〝ベスト〟を球界OBが解説

2023年9月4日(月)12時32分 ココカラネクスト

門脇は肩の強さも評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は9月3日のDeNA戦(横浜スタジアム)に8−7と勝利。同点で迎えた9回にドラフト4位ルーキー、門脇誠が決勝タイムリーを放ち、試合を決着させた。

 試合は乱打戦となった。先発左腕、井上温大が2回途中7失点KOと早期にDeNA打線につかまる中、打線は岡本和真の3試合連続弾、丸佳浩の4安打3打点と必死に食い下がる。敗れれば自力CS消滅する試合の重要性をナインの誰もが自覚していた。

【動画】7−7で迎えた9回二死一、三塁、門脇は上茶谷の変化球をうまく捉え、勝ち越しの適時打を放った

 そして7−7で迎えた9回二死一、三塁。打席に入った門脇は上茶谷大河の変化球を捉えて、左前へはじき返した。ルーキーが放った殊勲打にベンチも大盛り上がりとなった。

 開幕一軍を勝ち取り、ここまでファーム落ちはなし。開幕当初は打撃1割台とプロの投球に苦しむ時期もあったが、7月の月間打率は・283、8月・339、9月は・333と目覚ましい成長を見せている。

 門脇の躍進には球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は2日に自身のYouTubeチャンネルを更新。その中で各球団の8月の戦いぶりについて語っている。

 巨人については、必死に一軍に食らいついている門脇について「打つほうもすごいけど走塁もすごい。感性がすばらしい」とべた褒め。最近では8月23日のヤクルト戦(東京ドーム)延長11回に相手のスキを突き、サヨナラにつなげた走塁や翌24日の試合でも坂本勇人の右翼への浅い飛球にタッチアップし、得点を奪うなど、状況判断の確かさ、チームを勢いづける足も話題になっている。

 さらに持ち味でもある守備に関しては「サードに入った守備がピカイチだな」とコメント。内野手として、すでに二塁、遊撃など複数ポジションをこなす中でも「サードに入ったときのあの反応の速さ、あれはやっぱりいいな」とホットコーナーの守備を高く評価した。

 走攻守すべてにおいてレベルアップしている門脇に関して高木氏は「レギュラーに着々と進んでいる」とお墨付きを与えた。

 今季は若手の積極起用が目立つチームにおいては、粘り強く使い続ける原辰徳監督の姿勢も「若手の成長をよく考えている」と話した。

 これでチームは3位のDeNAに3ゲーム差。残り23試合、目指すCS出場権確保のためにしびれる戦いは続くが、ヤングジャイアンツのパワーに引き続き、期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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