NASCAR第25戦:フォードのケゼロウスキーが2018年初優勝。トヨタ勢は7位最上位

2018年9月6日(木)16時49分 AUTOSPORT web

 モンスターエナジーNASCARカップは9月2日、第25戦ダーリントンが行われ、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が2018年シーズン初優勝を遂げた。


 第24戦から1週間のインターバルを挟んで行われた第25戦。現地3日(月)は“レイバー・デイ”で祝日だったこともあり、第25戦はナイトレースとして開催された。


 また、全36戦で構成されるNASCARは、シリーズ終盤10戦をチャンピオン決定戦“プレーオフ”として開催するため、レギュラーシーズンはこのダーリントン戦を含めて残り2戦となる。


 そのため、ここまで未勝利でプレーオフ進出を確実にしていないドライバーはもちろん、ポイントランキング首位のカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がレギュラーシーズンのチャンピオンを決められるかも注目される1戦となった。


 現地2日(日)の18時過ぎにスタートされる予定だった決勝は、雷雨がサーキット周辺に近づいていたこともあり順延され、19時9分に1.366マイル(約2.1キロ)のトラックを100周、100周、167周の3ステージ合計367周で争われた。


 ステージ1は大きなクラッシュなどはなくグリーンフラッグ下で進行。予選2番手だったカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)がトップチェッカーを受けた。


 続くステージ2もイエローコーションが出ない展開が続き、各車ともグリーンフラッグ下でピット作業を行っていく。


 ステージ終盤まではマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)がラップリーダーだったが、169周目のピットイン時に作業ミスがありドライブスルーペナルティ。2周遅れの20番手までポジションを落としてしまった。


 これによりラーソンがふたたびトップでチェッカーを受けることに。ステージ2位に入ったケゼロウスキーに7.2秒の大量リードを築いてみせた。


 最終ステージ3もイエローコーションが出ない状況が長く続いたものの、レース残り60周を切るタイミングでクリント・ボウヤー(フォード・フュージョン)とライアン・ニューマン(シボレー・カマロZL1)が接触してクラッシュ。イエローコーションが出される。


 このタイミングで各車ともピット作業を行い、優勝争いはピットストップ勝負に。ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)、ケゼロウスキー、ラーソンが3台横並びでピットレーンを出ると、ラーソンが暫定トップでレースが再開された。


 その後、329周目にはターン2のデブリ処理のためにイエローコーションが出されたほか、343周目にも3度目のイエローコーションが出されるなど、レース終盤は荒れた展開に。

ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)


 この最後のイエローコーション時のピット作業でトップにおどり出たケゼロウスキーは、レースが残り19周で再開されると、そのままリードを広げてトップチェッカー。2018年シーズン初優勝を挙げた。


「今日はカーナンバー42(カイル・ラーソン)が本当に強かった」とケゼロウスキー。


「ただ最後のピットストップで1番にコースへ復帰したドライバーが勝つと思っていた。チームクルーは素晴らしい仕事をしてくれた」


「レース戦略も素晴らしく、上位を維持しながらレースを展開できた。今回、ロングランのペースは望みどおりにはならなかったけど、ショートスティントには自信があったんだよ」


 ケゼロウスキーに続く2位はロガーノ、3位はラーソンが獲得している。トヨタ勢最上位はカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)の7位だった。


 また、10位に入ったデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)はトヨタ陣営4人目のプレーオフ進出を決めている。


 ポイントリーダーとして臨んだカイル・ブッシュは、この第25戦でのレギュラーシーズンチャンピオンは確定ならず。39点の大量リードを持って次戦に挑む。


 プレーオフ突入前最後、レギュラーシーズン最終戦となる第26戦は9月9日、インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。



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