優勝マジック点灯のオリックス ストーブリーグも圧勝か 他球団を悔しがらせる「妙手」とは

2023年9月6日(水)11時44分 ココカラネクスト

若月はリーグ連覇の立役者の一人とされる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 リーグ3連覇、日本一連覇を狙うオリックスが着々と前に進んでいる。5日の西武戦(ほっともっと神戸)は0−3の完封負けとなったものの2回には、頓宮裕真の好守も出るなど、優勝マジックは変わらず「16」となっている。

【動画】5日の西武戦、2回、栗山の当たりを頓宮がナイスキャッチした場面

 一方、この日チームをめぐる大きな動きがあった。今季、国内FA権を取得し、オフの動向が注目されていた若月健矢捕手が権利を行使せずに残留することを表明したのだ。

 27歳と年齢も若く、FA宣言すれば、今季推定年俸は4800万円と人的補償も必要のないCランクとあって、複数球団が獲得に名乗りをあげると見られていた。

 現役時代、名捕手であった中嶋聡監督の薫陶を受け、日本一チームの投手陣をリードしたとあって実績も十分。捕手は育成が難しく、貴重なポジションとあって、今オフのFA戦線のキーマンの一人ともされていた。

 しかしシーズン終了を待たずに残留表明。花咲徳栄高校から13年ドラフト3位入団、早期決断の背景には目をかけてくれた中嶋監督、福良淳一GMなど球団への恩義があったとされる。今季からは同級生の森友哉が西武から移籍。ポジション争いも注目されたが、森の負傷離脱時には若月の存在がチームを支えた。シーズン中盤からは指名打者や外野手として森が出場、若月がマスクをかぶるなど、2人ともが生きる起用となっている。

 また、リーグ3連覇も目前となっているチームだが、中嶋監督が中心となり、主力が抜けても選手を育てながら勝つ手法を実践できていることも高く評価されている。今季も吉田正尚が抜ける中、リーグ首位打者の頓宮、中川圭太、移籍組の森などがしっかり打線の中軸を担っている。

 扇の要とされる大事な捕手流出をいち早く防いだのは、オリックス球団のスマッシュヒットといっていいだろう。大事な優勝、ポストシーズンを前にチーム内の士気も高め、常勝軍団への道をしっかりと歩んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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