石浦宏明、スーパーフォーミュラでランキングトップも「このままではまずい」

2017年9月11日(月)14時30分 AUTOSPORT web

 チームメイトの国本雄資が予選2番手と好調ななか、週末を通じてセットアップに苦しんだ印象のあるランキングトップの石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)。それでも、レースでは前回のもてぎ戦ばりの追い上げを見せ、4位でチャンピオンシップ首位を守った。


「日曜朝のフリー走行では、ソフトタイヤと燃料を積んだ状態でのラップが1分30秒台だったので、(アベレージが)一番速かった。前回のもてぎではミディアムタイヤを使えていましたけど、今回はソフトタイヤをうまく使えている自信がありました。ですので、決勝は最初にミニマムのラップでピットに入ってソフトタイヤをうまく保たせれば、優勝できるんじゃないかと思っていました」


「ですが、チームルマンが4周目で入ったのに怯んでしまい、自分のピットストップも15周目で中途半端なタイミングになってしまいました。グリッド上では一桁のラップ数でピットに入るつもりでいたので、もし大嶋(和也)と同じタイミングでピットに入っていれば、3位になれた可能性が高い。ただ、チームの計算ではピットに入るタイミングは5周目でも燃費は難しいですので、4周目に入ったら最後まで保たない計算でした」


 自信のあった決勝だったが、チームルマンの戦略に惑わされることになってしまった石浦。4位までリザルトを巻き返したが残り2戦、チャンピオンシップのことを考えると表情がさらに引き締まる。


「予選の順位、内容を考えたら4位も悪くないのですが、今回は持てるものをフルに出せば3位にはなれたかなと思いますし、出せるもの出しても3位にしかなれなかったという意味では、予選含めて速さが足りなかったので、もう一度見直して次のレースに行かないといけない。ランキングトップとはいえ、猛追している外人ドライバー勢がたくさんいるので、5.5ポイントの点数差はあってないようなもので、このままではまずいのでいろいろと見直したいと思います」


 ランキングトップながら、悲喜こもごもの石浦。セルモとしては次のSUGOは昨年、もっとも苦手としたコースだけに、石浦にとっても次のSUGOが正念場となる。


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