ヨーロピアンF3：牧野任祐、タイムペナルティの不運も今季ベストリザルトの4位入賞

　FIAヨーロピアンF3選手権は9月9〜10日、ドイツ・ニュルブルクリンクで第8大会が行われ、レース1とレース3をランド・ノリス（カーリン）が、レース2をジェイク・ヒューズ（ハイテックGP）が制した。日本人勢では牧野任祐（ハイテックGP）がレース1で自身最高位となる4位を手にしたが、レース後に5秒のタイムペナルティを受け7位に後退。しかし、続くレース2でふたたび4位を手にしてみせた。

　7月1〜2日に行われたノリスリンク戦での手首負傷により、1戦欠場を挟んで第7大会のザントフールト戦からシリーズに復帰した牧野は、雨模様となったニュルブルクリンク戦のレース1を10番手グリッドからスタートする。

　レースは3周目、今大会でシリーズデビューを果たしたサチャ・フェネストラツ（カーリン）が1コーナーへのブレーキングを遅らせすぎ、4番手を走るニキータ・マゼピン（ハイテックGP）に衝突。マゼピンのマシンはそのままバリアにクラッシュしてしまう。

　このアクシデントでフェネストラツにはドライブスルーペナルティが課せられたほか、車両回収のためフルコースイエローが導入される。

　レースは4周後に再開。この時点で5番手に浮上していた牧野はレース終盤に3位を争うジョーイ・モーソン（ファン・アメルスフールト）とカラム・アイロット（プレマパワー）に接近すると、アイロットを交わして4番手に浮上。モーソンと0.555秒差の4位でチェッカーを受けた。

　しかし、レース後、スチュワートは牧野がフルコースイエロー中に充分な減速を行わなかったとして5秒のタイムペナルティを決定。これにより牧野は7位でレース1を終えた。

　翌日のレース2を4番手からスタートした牧野は、26周のレースでポジションを守りきりチェッカー。前日にペナルティで失ったベストリザルトを取り戻してみせた。

　勢いに乗る牧野だったが、レース3はオープニングラップでモーソンと接触してマシンにダメージを負い、修復のためにピットインを強いられ、19位フィニッシュとなった。

　モトパークから参戦している佐藤万璃音はレース1が16位、レース2がリタイア、レース3が12位という結果だった。

　2017年シーズンのFIAヨーロピアンF3、第10ラウンドは9月23〜24日、オーストリアのレッドブルリンクで行われる。

■FIAヨーロピアンF3ニュルブルクリンク レース1

■FIAヨーロピアンF3ニュルブルクリンク レース2

■FIAヨーロピアンF3ニュルブルクリンク レース3