技術の高さを見せつけたKEI.FCが大会初出場で初優勝! EXILE CUP 2023北海道大会

2023年9月11日(月)10時55分 サッカーキング

EXILE CUP 2023 北海道大会を制したKEI.FC [写真]=兼村竜介

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 小学4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2023」の北海道大会が8月9日、札幌市の札幌サッカーアミューズメントパークで行われた。4年ぶり11回目の開催となった今大会には道内から48チームが出場し、熱戦を展開。優勝チームは9月17日に愛媛県今治市の今治里山スタジアム、ありがとうサービス.夢スタジアムで行われる決勝大会に進出する。

 会場には劇団EXILEの小野塚勇人さんと櫻井佑樹さん、THE RAMPAGEの鈴木昂秀さんと神谷健太さん、THE JET BOY BANGERZの宇原雄⾶さんとNOSUKEさんがゲストとして駆けつけ、開会式で選手たちを激励。ウォーミングアップではEXILEの楽曲「VICTORY」に合わせて恒例の「クラッキ!ダンス」を踊り、選手たちは笑顔で体をほぐした。



 予選リーグは48チームがA〜Lの12ブロック(各4チーム)に分かれて総当たり戦を行い、各ブロックの1位と各ブロック2位のうち成績上位の4チームが決勝トーナメントに進出。無傷の3連勝で予選リーグ突破を決めるチームも多いなか、Eブロックは2試合ずつを終えて3チームに1位の可能性がある大混戦となり、3試合を1勝2分けの無敗で乗り切った札幌西サッカースポーツ少年団(札幌市)が混戦ブロックを制した。

 組み合わせ抽選会と休憩を挟み、午後からはいよいよ決勝トーナメントがスタート。1回戦ではジュントスサッカークラブ(札幌市)と札幌西サッカースポーツ少年団の一戦がPK戦までもつれ、3人のキッカーがきっちりと決めたジュントスサッカークラブが勝利した。また、予選リーグでともに出場チーム最多の24得点を挙げていたFC Kitago PIVO(札幌市)とNFC FORCE PURPLE(登別市)の注目対決は、3-1でNFC FORCE PURPLEに軍配。大一番を制したNFC FORCE PURPLEは自慢の攻撃力を武器にその後もジュントスサッカークラブ、AGGRE U-12(札幌市)を下して決勝まで駒を進めた。

 決勝進出のもう一つのチームは、確かな技術力とコンビネーションを武器に1回戦でFC DATE少年団(伊達市)、準々決勝でしらゆき少年団サッカー部(虻田郡)を下したKEI.FC(江別市)だった。準決勝では予選リーグ時に1-2で敗れていた千歳高台サッカースポーツ少年団(千歳市)との再戦に挑み、4-1と圧倒して見事にリベンジを果たした。

 決勝戦は開始わずか35秒でKEI.FCの9番、野田凱士(かいと)くんが電光石火の先制点をマーク。1分過ぎに一度は追いつかれたが、前半4分に再び野田くんが押し込んで勝ち越しに成功した。後半はNFC FORCE PURPLEも怒涛の反撃を見せ、直接FKがクロスバーを叩くシーンもあったが、ゴレイロの好セーブもあって2-1のままタイムアップ。KEI.FCが初出場で決勝大会への切符をつかんだ。



 江別市の数チームから選手を選抜して結成されたというKEI.FCは、「止める、蹴る」の基本技術が非常に高く、決勝大会でも躍進が期待される。一度敗れた相手に準決勝でリベンジを果たしての優勝に、チームを率いた町村孝太監督は「選手たちにはこの試合は忘れていったん気持ちをリセットしよう、決勝トーナメントで必ずもう一度あたるから自信を持ってやろう、と伝えました」と振り返り、気持ちの切り替えがうまくいったことを勝因に挙げた。また、「自分がコーチングで心がけているのは、技術よりもメンタルの部分。プレーに関してはほとんど指示を出さず選手に考えさせて、コーチ陣は気持ちを高めるような声掛けに徹した」と話し、選手たちの自主性や気持ちを尊重したという。

 決勝戦での2ゴールをはじめ、大会を通じて多くのゴールを挙げた野田くんは「(決勝では)追いつかれたときは焦ったが、勝ち越せて良かった。決勝大会では北海道の代表として恥じないようなプレーをしたいです」と9月に行われる決勝大会への意気込みを語った。



 最後まで大会を見届けたゲストの面々も、子どもたちの懸命な姿に刺激を受けた様子。自身もサッカー経験者で、小学生時代に神奈川県選抜でもプレーした経験があるというTHE RAMPAGEの鈴木さんは「自分たちがサッカーをやっていた頃を思い出した。夢に向かってボールを追いかけている子どもたちの姿を見て、楽しい気持ちや元気、パワーをもらえた。こういう形で参加できて良かった」と大会を振り返った。

 同じくサッカー経験者で、横浜F・マリノスのジュニアユースに所属していたこともある劇団EXILEの櫻井さんは、「ここから未来のスターが誕生する可能性もある。楽しい思い出になった子も、悔しい思い出になった子もいると思いますが、この大会を通して、選手として、人間的として成長してほしい」と、大会に参加した選手たちにエールを贈った。

文=国井 洋之 写真=兼村 竜介

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