“一刀流”でも価値は不変 MLB幹部も認める大谷翔平への揺るがぬ信頼「世界にアピールできるスター」「5億ドルの契約を結ぶ」

2023年9月12日(火)12時6分 ココカラネクスト

相次ぐ故障により、厳しい時間を過ごしている大谷。それでも彼の価値はいまだ米球界で異彩を放っている(C)Getty Images

 メジャーリーグのレギュラーシーズンが佳境を迎えている。ポストシーズン進出に向けた上位争いが熾烈を極める一方で、来季に向けた各球団、各選手の動向も水面下で忙しなさを増している。

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 来るオフのストーブリーグに向け、とりわけ大きな注目を集めているのが、大谷翔平(エンゼルス)だ。オフにFA(フリーエージェント)となる29歳は一部メディアで「史上最高額の移籍金を得る」と報じられるなど、契約の行方が連日のように取り沙汰されている。

 もっとも、現地8月23日のレッズ戦で右肘側副靭帯の損傷という重傷を負った大谷は、キャリア2度目のトミー・ジョン手術に踏み切る可能性も示唆されている。仮にそうならないとしても、何らかの手術は不可避と考えられており、来シーズンは投手としてはリハビリ期間となると見られている。

 ゆえに獲得球団は最低でも1年は“一刀流”としての大谷に投資をすることになる。それだけに年俸5000万ドル(約72億5000万円)とも言われる大型契約にふさわしいかを議論する声も小さくない。29歳という年齢を加味しても、永遠に二刀流として活躍できるかは不透明であり、間違いなく球団経営の負担となるメガディールに二の足を踏む関係者もいるという。

 真価が問われる状況と言える大谷。そうしたなかで、「たとえ一刀流でも大枚を叩く価値がある」と見込む識者もいる。過去にレッズやナショナルズのGMを務めたジム・ボウデン氏は、米メディア『The Athletic』において「たとえ以前の投球パフォーマンスを再現できなかったとしても、彼を獲得するためには5億ドル(約734億2000万円)は必要だろうという見解を示している」と、複数球団の首脳陣による考えをまとめている。

 球界で異彩を放つポテンシャルから「オオタニはこの冬の市場で断トツのFA選手だ」と断言するボウデン氏は「大きな市場の球団の幹部数人」の意見を紹介している。

「メジャーリーグの顔であり、世界にアピールできるスターとして、新たな球団に大きな経済的利益をもたらす可能性について彼らは言及している。それに加え、オオタニが怪我から完全に回復できる見込みもあると考えている」

 そして、「オオタニがエンゼルスの時と同じレベルの投手に戻れることができると考えられる場合は出来高などを含めると、契約は総額5億ドル(約734億2000万円)から6億ドル(約881億円)ほどに達する可能性がある」と説いたボウデン氏は、「オオタニのエンゼルスでの時間は終わりに近づいている。今、彼はそれを公言するつもりはないだろうが、(エンゼルスでの時間は)終わりを告げるのだ」と強調。そして、こうレポートを結んでいる。

「MLB史上最高額を手にする選手となり、この球界初の5億ドルの契約を結ぶだろう。彼はあまりにも優れた選手であり、あまりにも巨大なブランドで、特大の価値があるんだ。私は肘の怪我を負ったとしても、オオタニの価値が信頼され続けると確信している。オオタニはそれ(大金)を得るだろう」

 メジャーリーグに移籍して6年。数多の金字塔を打ち立ててきた二刀流の価値は不変だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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