【気になる一言】アルボンの不調はマシンが原因だと語るレッドブル代表「昨年ガスリーが悩んでいたことと同じ」

2020年9月13日(日)17時0分 AUTOSPORT web

 2020年F1第9戦トスカーナGPが開催されたムジェロは、今回初めてF1が開催されたサーキットだ。誰とっても難しい週末となった今回のトスカーナGPの予選では、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、F1デビュー30戦目で自己最高位となる予選4番手を獲得した。


 トスカーナGPの予選後に行われたFIAの非公式個別会見で、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今週末アルボンが好調な理由を次のように振り返った。


「確かにチームメイトとの差という点でも、今日のアレックス(アルボンの愛称)の予選は、これまでのところ彼にとってもっとも良い結果だったと言っていいだろう」


 今回のムジェロでの予選で、アルボンはチームメイトのマックス・フェルスタッペンから0.445秒遅れの4番手につけた。これまではコンマ5秒以上離れることも珍しくなかったことを考えれば、トスカーナGPでのアルボンのバフォーマンスは明らかに上向いている。

2020年F1第9戦トスカーナGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


 ホーナーによれば、アルボンが復活の兆しを見せたのは今回からではないという。第7戦ベルギーGPからアルボンのパフォーマンスは向上し始めていたという。


「スパとモンツァでも、アレックスはマックス(フェルスタッペン)に接近したタイムを刻んでいた。我々のマシンも改良を始めており、それが結果となって少しずつ現れて始めている」


 ホーナーが言うように、第6戦スペインGPでは0.737秒つけられていたアルボンとフェルスタッペンとの差は、ベルギーGPでは0.486秒に縮まり、予選9番手に終わった前戦のイタリアGPでは0.295秒まで接近していた。アルボンもトスカーナGPの予選後に「スパではいい手ごたえだったし、モンツァはそれよりさらに改善し、今回またさらに一歩前進できた」と語っていた。


 さらにホーナーは、今シーズンの序盤戦でアルボンが不調だった理由はマシンの性能にあり、それは2019年のピエール・ガスリーも同じような問題を抱えていたことを明かしてくれた。


「我々のマシンはブレーキング時にリヤが敏感になるという悪癖を抱えていた。それがアレックスを苦しめていた。そして、それは昨年のピエール(ガスリー)が悩んでいたことと同じだった。だから、我々はその点を集中的に対処してきたんだ」


 金曜日の公式会見で「(イタリアGPで)優勝したガスリーをアルボンと交代させて、レッドブル・ホンダに復帰させる気はないのか?」と尋ねられたホーナーは、「それは意味はない」と答えていた。その背景には、じつはこのような事情があったのだ。


 ガスリーの優勝から1週間。トスカーナGPでアルボンはどんなレースを披露するのか。ホーナーの期待は高まる。

2020年F1第9戦トスカーナGP クリスチャン・ホーナー(レッドブル・ホンダ)

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