モウリーニョも歓喜の疾走！…後半ATのエル・シャーラウィ弾でローマが劇的勝利

　セリエA第3節が12日に行われ、ローマとサッスオーロが対戦した。

　開幕から2連勝中のローマがサッスオーロを迎えた一戦は、まずドメニコ・ベラルディやジャコモ・ラスパドリが牽引するサッスオーロ攻撃陣がチャンスを作る展開に。しかしローマは、13分のベラルディのシュートをGKルイ・パトリシオが阻むと、26分のベラルディのゴールはVARの判定で取り消されことなきを得る。

　すると37分、ローマはFKを得ると、ロレンツォ・ペッレグリーニのトリッキーなパスにブライアン・クリスタンテが反応。これを左足のダイレクトで合わせ、デザインされたセットプレーでローマが先制に成功する。

　試合はこのまま後半へ折り返すと、攻撃陣が持ち味を発揮するサッスオーロは57分に反撃。エリア内でボールを受けたベラルディが華麗なターンでマークをかわすと、その折り返しにフィリップ・ジュリチッチが合わせ同点に追いつく。

　試合はこれで振り出しに戻ると、勝ち点3を目指す両者の戦いは徐々にオープンな展開に。ローマはタミー・アブラハムやペッレグリーニ、サッスオーロはベラルディやジェレミー・ボガ、ハメド・トラオレにビッグチャンスが訪れるも、GKの好セーブやポストに阻まれスコアは動かない。

　すると迎えた90＋1分、エルドル・ショムドロフの落としを受けたステファン・エル・シャーラウィが右足を振り抜くと、見事な軌道を描いたボールはポストを叩いてゴールへ吸い込まれた。ローマが途中出場の“ファラオーネ”のゴールで劇的ゴールを手にすると、ジョゼ・モウリーニョ監督も歓喜のあまりベンチからゴール裏へ走り出し、そのまま喜ぶ選手たちに最後の指示を与えた。

　しかしサッスオーロもまだ諦めない。最後の攻勢を仕掛けると、長いボールを上手く収めたジャンルカ・スカマッカが右足で強烈なボレーシュートを突き刺す。これには一瞬ローマに絶望的な雰囲気が訪れたものの、スカマッカがわずかにオフサイドだったとの判定でゴールは取り消し。ローマはなんとか命拾いすることとなった。

　試合はこのまま終了。土壇場で勝ち点3を掴み取ったローマはこれで開幕3連勝となり、得失点差でリーグ首位に立った。

　次節は19日、ローマはアウェイでヴェローナと、サッスオーロはホームでトリノと対戦する。

【スコア】
ローマ　2−1　サッスオーロ

【得点者】
1−0　37分　ブライアン・クリスタンテ（ローマ）
1−1　57分　フィリップ・ジュリチッチ（サッスオーロ）
2−1　90＋1分　ステファン・エル・シャーラウィ（ローマ）