トラブルに怒りを示すフェルスタッペンにレッドブルF1代表が理解示す「ホンダとともに問題解決に注力している」

2020年9月18日(金)8時3分 AUTOSPORT web

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2020年第8戦イタリアGPと第9戦トスカーナGPで2戦連続して決勝でトラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペンが苛立ちを覚えるのは当然であると、理解を示した。次戦ロシアまでに問題を解決すべく、チームとホンダは協力し合って対策にあたっているという。


 2戦にわたり決勝中にフェルスタッペンにパワーユニット(PU/エンジン)のトラブルが発生。イタリアではその問題のためにリタイア、ムジェロでのトスカーナGPでは、トラブルで失速した後にアクシデントに巻き込まれてレースを終えた。


 フェルスタッペンは、好スタートを決めてポールシッターのルイス・ハミルトンに並びかけたが後退、「パワーがない」と叫んだ。その後、ターン2の多重クラッシュに巻き込まれ、グラベルに飛び出してマシンをとめたフェルスタッペンは、無線で大声で怒りを表した。

2020年F1第9戦トスカーナGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がアクシデントに巻き込まれ、コースオフ

 レース後、フェルスタッペンは、「2戦連続問題が起こるのは普通ではない。うんざりしている」「チャンピオンシップは終了した」と発言した。


 ホーナー代表は、フェルスタッペンが苛立つのは当然であり、勝利をつかみたいという強い気持ちがあるからこそ大きな怒りを感じているのだと、フェルスタッペンの感情の爆発に理解を示した。


「マックスが再びリタイアとなり苛立ちを見せたのは無理のないことだ。ムジェロ決勝ではいいスタートを切った。マシンバランスに改善が見られ、マシンは非常に速かった。だからこそ彼は激しい苛立ちを感じたのだ」とホーナー代表はレッドブル・レーシング公式サイトのコラムにおいて記している。


「アドレナリンが高まるスタートのすぐ後に、グラベルトラップに飛び出してリタイアするという失望の結末を経験し、興奮のさなかに無線で感情を爆発させたのは当然のことだ」


「我々はあのレースでメルセデスに戦いを挑むことができると本当に感じていた。彼はルイスよりいいスタートを切り、そこから戦いを進めていくはずだった。しかしそれは実現しなかった」


「(リタイアが)2戦連続し、彼は大きなフラストレーションを感じた。それは勝利を強く望んでいるからこそだ。それだけの気持ちがなければ、彼は毎週末、勝利をかけて戦う姿を見たいと思わせるような、今のようなドライバーにはなっていなかっただろう」


 ホーナーは、問題再発を防ぐため、次戦ロシアGPに向けてホンダとともに対策に当たっていると語った。


「気持ちを吐き出した後は前を向かなければならない。ソチの前に彼と話をする。次戦に向けて修正するために、ホンダと我々チームの間で水面下で何がなされたのかを話すつもりだ」


「我々はホンダとともに最近の問題を解決することに完全に注力している」

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