スーパーGT:JLOC 2017年第6戦鈴鹿 レースレポート

2017年9月19日(火)14時19分 AUTOSPORT web

SUPER GT Rd.6 SUZUKA 1000KM RACE REPORT
Press release


TEAM JLOC
87号車 ショップチャンネル ランボルギーニ  細川慎弥 / 佐藤公哉 / 元嶋佑弥
88号車 マネーパートナーズ ランボルギーニ  織戸学 / 平峰一貴 / 山西康司


公式予選


日付:2017年8月26日(土)
天候:雨/晴
予選結果:88号車 11位、87号車 20位
観客動員数:2万7500人


 セッティング、ペースは悪くない予選で明日の決勝にかける今年で46回目となる鈴鹿1000kmレース。前回富士の流れを維持し最後の鈴鹿で結果を残すべく、エンジニア・データエンジニア・ドライバーで2台協力し密に準備を進め、いつに無い緊張感でレースウィークを迎える。


 予選日から多くの観客が駆けつけている中、Q1がスタート。88号車は4位となるものの、87号車はタイム接戦の中、感触は悪く無いものの20位に沈む。Q2はJAFGT勢のスピードなどもあり、88号車は明日11位からスタートとなった。


87号車 エンジニア 平井成治 コメント


 公式練習:ウエット路面でスタート。雨用タイヤでベースセットの確認を行う。ドライ路面になったところでタイヤ交換をしてセット及びコンパウンドの確認。時間が足りなく、なかなか細かいところまで煮詰めることが難しい。


 サーキットサファリではセット変更の確認及び元嶋選手の走行時間に充てた。予選は佐藤選手でアタック。フィーリングは良いがタイムが出ない。結果20位という目標順位からかけ離れた順位となってしまった。現状、前回と同じ様な状況に陥っている。決勝のペースを考えても、セッティングの大幅な変更が必要だ。


87号車 細川慎弥 コメント


 今回は元嶋選手も加わってのレース。3人でマシンバランスを確認しつつのセットアップになった。バランスも悪くなく予選は公哉選手がQ1を担当したが惜しくも敗退。富士同様、バランスは悪くないがタイムが出ない状況が続いてしまっていることはやはり今後の課題だ。


87号車 佐藤公哉 コメント


 走りはじめからバランスは悪くない感触。しかし低速、中速コーナーからのトラクション不足が問題だった。Q1は私が担当。ニュータイヤのアタックでもまだトラクション不足に悩まされタイムが伸び悩み20番手。


88号車 エンジニア 勝俣雅史 コメント


 Q1平峰選手、4番手を獲得。Q2は織戸選手で予選11位からのスタートとなる。決勝は1000kmのロングディスタンスなので、じっくり追い上げる作戦で行きたい。


88号車 織戸学 コメント


 Q1は平峰選手が良いタイムで通過。Q2では、マザーシャシーが速く、僕らはもう一つタイムを伸ばせずに11位のスタートグリッドになった。長いレースとは言えもう少しポジションを上げたかったが、周りの車のタイムは速かったね。


88号車 平峰一貴 コメント


 Q1を担当。結果は4番手。Q1自体は通過すると思ったので、直ぐにタイヤを温存しゆっくりピットに戻った。車の感触も良かったし、気持ちよくアタック出来た。


決勝レース


日付:2017年8月27日(日)
天候:晴
決勝結果:88号車 2位、87号車 3位
観客動員数:4万5000 人
 88号車二位、87号車三位とダブル表彰台を獲得。チームワークの賜物。昨日朝の雨とはうってかわり、気温も30℃を超えた晴天の決勝日。1000kmと長丁場のレースなので正午過ぎからレースはスタート。


 自分達が事前に準備した戦略を信じ、他車や状況に惑わされず冷静にレースを進める。時間が経過する毎に順位は順当に上がり、監督指揮のもと、最後までドライバーは力走、メカニックもノーミスと、最高のチームワークでレースを行った。


 結果、88号車予選11位からの2位、87号車も予選20位の後続スタートになったが戦略がマッチングし3位と最後の鈴鹿1000kmをJLOCとして最高の結果として終える事となり、ランボルギーニ本社メディアでも取り上げられた。


87号車 エンジニア 平井成治 コメント


 ウォームアップ走行の結果で、セットの小変更を行いグリッドへ。佐藤選手でスタート、路面温度とのマッチングが悪く苦労するもペースは悪くない。その後二輪交換で細川選手がタイヤマネジメントや元嶋選手がフレッシュタイヤでプッシュなどドライバー陣がそれぞれの役割を理解しクレバーなレースが進む。


 最終スティントでは四輪・二輪交換か悩んだ末、まずは前に出る事を選択し二輪交換、難しい状況の中88号車を抑える事は出来なかったが、その後後続車両を佐藤選手が抑えきり3位チェッカー。


 今回の結果は状況判断を含めた戦略と、それを完璧に遂行してくれたドライバー、ノーミスのピット作業をしてくれたメカニック、スタッフのおかげだと思う。残り2戦気を引き締めて更に上を目指して進めて行きたい。


87号車 細川慎弥 コメント


 今回は1000キロと長いレースなのでウォームアップ走行後にピーキーさを無くす方向へ細かくセット変更を行う。レース中はバランスも非常に良く、ペースも上がりまさかの予選20番手から3位表彰台までいくことが出来た!チーム団結力の賜物だ。


 しかも、88号車2位とJLOC2台揃っての表彰台は最高の結果!!!残りの2戦ですが気を引き締めて戦います。


87号車 佐藤公哉 コメント


 私がスタートを担当。序盤から前方で接触など激しいポジション争いが行われていたので長丁場のレースのため冷静に少し距離を取りつつポジションキープを図った。その後細川選手、元嶋選手に繋いでレースペースもよく戦略面でも着実にポジションを上げていった。


 最後のゴールドライバーを担当たが、しっかりと表彰台のポジションを守ることが出来て良かった。この調子でタイもベストを尽くしていきたい。


87号車 元嶋佑弥 コメント


 チームとしてパーフェクトだったと思う。今回チャンスを頂いた以上は足を引っ張るわけにはいかないので、必死に走り続けた。クリアな状態で走らせてもらうことができたし、チームの戦略が良かったと思う。


 最後は佐藤選手が気迫の走りで後続を押さえ込んでくれたし、練習では、細川選手が経験の少ない僕に走行の時間を与えてくれたりして全部が嬉しかった。とにかく良かったです!


88号車 エンジニア勝俣雅史 コメント


 スタートは大事に行きたいので織戸選手にまかせて、車の状況確認とセカンドスティントのタイヤ選択をやってもらった。平峰選手には長く乗ってもらい、全力で前を追いかけてもらった。


 途中リアタイヤのみ交換などを入れて最終スティントに向けて下準備を織戸選手に整えてもらった。最初からラストスティントは平峰選手で勝負するつもりだったので、勝負に出た。幸運にも恵まれ2位表彰台獲得。


 今回はメカニック達が最高の仕事をして、ドライバーが完璧なドライブで答えて、とても良いレースでした。織戸選手と平峰選手と山西選手をもう一つ高い所にのせたかった。


88号車 織戸学 コメント


 JLOC2台揃っての表彰台獲得。最後の鈴鹿1000kmで僕らは歴史を刻むことが出来た。今回本当にチームの一人一人が素晴らしいパフォーマンスを出せたことが嬉しい。特に練習を重ねたタイヤ交換が素晴らしかった、確実にピットで前に出て行けたと感じる。まさか表彰台に2台乗れるとは。


チームやドライバー、応援してくれたファンの皆様、スポンサーの皆様に感謝致します。有難うございました、本当に有難うございました。


88号車 平峰一貴 コメント


 今年で最後の1000kmレース、11番手スタート。僕らは車の感触も悪くなかったし、着実にポジションを上げて行く事に集中。沢山のライバル達とバトルをする中、一瞬ヒヤッとする瞬間もあったけど、沢山抜いたし、しっかりライバルを抑えきれたのは最高に楽しかった!


最後のスティントで87号車、チームメイトと一騎打ち。お互い違う作戦を取っていたので、ドキドキ!最終コーナーを立ち上がると、87 号車の後ろ半分が 1 コーナーに進入して行くのが見えました。正直一瞬、「ストレート一本分かぁ〜行けっかなぁ〜」って思いました。


 でもチームに対しても、応援してもらっている全ての人達に「最高の走りしてみせる!思いっきり行ってやる!」更に勝俣エンジニアから「平峰さん、死ぬ気で行って下さい」僕、そういう指示、大好きなんですよね。勿論、その通りに行きました。


 そしたら、思いのほか早く追いついたので、早めに抜いて、タイヤと相談しようかなと思った。シケインのブレーキングでインに飛び込み、87号車をオーバーテイク。後はそのままチェッカーまで車を運ぶだけだった。結果は2位で87号車も3位表彰台。


 チームにとっても僕自身にとっても素晴らしい結果となった。本当にTeam JLOCそして応援して頂きました、全ての皆さんに感謝しています!これからも織戸選手と残りのレースを全力で戦って行きたい。熱い走りに乞うご期待!!!最高の応援を有難うございました!!!


88号車 山西康司 コメント


 今回サードドライバーとして参加して、予選日に走った感触が素晴らしく、私ももっと走りたいと思っていた。結果的に2位と3位表彰台に上がることが出来て、僕が走行する時間はなく残念だったが、チーム全員がベストを尽くせば、結果を出せる実力がある事を証明出来た。


 素晴らしいチームワークと、ドライバーのあきらめない精神を、見せつけられた。私は今回のみになりますが、今後も実力を発揮してほしい。則竹代表には、感謝しかありません。


監督 コメント


 長年の歴史を持つ鈴鹿1000キロレース!今回を持って終了!何とか良い結果をと思いサーキットへ!土曜日の予選88はまずまず! 87は今一予選アタックが上手くいかず後方スタート!しかし順位程のタイム差は全くない!


 ご存知の予選1秒以内に10台以上!ドライバー、エンジニア、等必死に戦略を練る、明日は長丁場何とかなりそうな?当日の短いフリー走行、最後の微妙なセットアップ!今回からコンサルに来て頂いた時さん有難う、自信を持って決勝に望みます!


 結果は、伝統の鈴鹿1000キロレースにて、88号車2位、87号車3位、ダブル表彰台!ドライバー諸君のミスなく攻める!メカさんノーミス!エンジニア・データエンジニアの戦略!この戦いは昨年から使用しているウラカンGT3の現在のパフォーマンスを十分引き出せたと思います。


 次戦も200キロ以上軽い車両と戦わなければいけない!加速、ブレーキ、コーナリング、全てに負担になるのは、ウエイト!但し私たちのチーム、ドライバーは今後も与えられた条件で全力を上げます!


 最後に、スポンサーの皆さま、ファンの皆様、ランボルギーニ社、やっと一つの目標が達成できました。本当に有難う御座いました。今後も宜しくご声援を!

ダブル表彰台を獲得したJLOC


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